白鷹先生から贈り物です!
つい先日、先生と懇意になさる方が、お掃除をなさる際に軒下より、砥部の外山産の伊予砥さまが出てきたとのことで、何故か色々いただきました!!
いただきついでに、今年も皆々様よりいろいろな食べ物やもろもろいただきましてありがとうございます。おかげさまで益々ムチムチです。
11月にきういモギモギいたしました物お送りさせていただきました。
じつはわが伊予の親戚は今年からあるきうい全日本の品評会で優勝いたしまして!!ニュージーランドから来たBossに表彰で首都に招待されたのでした。そのときのきういのとろふぃ~とかきうい時計が置いてました。
いわゆる一つのオンリーワンな、きういjapanです。愛媛の真穴の24個6000円近くするおみかんも真っ青?!?
謎々砥石なんぞより、きういJapanのほうが美味しいはずです。
お手数なのですが、「まだもろてないぞ」という方は、「コノ恩知らず!」とご連絡ください。
さて本題。

いつかの金物マガジンの表紙の間府が、古墳時代から続く外山で、ここから産したもの。
唐川産のものは、もっと荒くってふわふわで、朽ちてだめになってたそうです。
私が取るところは、もっと中の結晶が細かくて、赤星系統は煙硝にあたるものとおもわれます。
粒度や結合度も同じものも多々あります。
外山のものは赤星だけ少し持ってましたが、いただいたものは全体に硬く、細かいとおもいました。
これより荒いと、軒下にある間に朽ちてしまうのでしょうか?
挽き方をみると、ぞっとしますね!
伊予はなんと言っても鋸食いです。
全鋼鋸・よきはつり・手挽き鋸の三通りの挽きはだが確認できました。
全鋼は、都度目振りして+目立てかつ、あさりはばかなり大きいかもしくは、熱よれで引き肌波打ちます。
それで挽きかさも大きくなってその分切れやむのも早いことになりまして、目立て方+挽き方がコンビでお仕事ということもあったそうで、「そりゃぁ採算割れしても仕方あるまいヨ」とおもいました。
人造の台頭に加え、おみかんブームがやってきて伊予の中岡氏もおみかんに転じたのでした。
かつては、シトラ箱いっぱいで、道後で一晩ドンチャンOKだったのですが、今のおみかんは、オレンジ輸入自由化や果物の多様化などでここで書けぬほどのお値段なのです。伊予もかつては株制度とか長男以外に砥石の仕事はさせぬほどの、花形産業でした。
時勢により、産業の浮き沈みは仕方のないことで、利潤が追求できぬということは、どんなに伝統産業に歴史的な価値があろうと、残念ながら廃れてしまうのかと思います。
伊予をあつらえするのは正直なところ、いまの挽き方を以ってしても粘板岩砥石の2倍以上手間食います。
そして、鋸食いです!!身幅1.5mm程度まで絞ったいわゆるガラスの鋸でも、食われちゃいます。
食うということは、その分研ぎ研ぎパワーに満ち溢れているということでしょうから、暗に憎めないでいます。
それで、挽き肌を見てしまうとついつい、昔のあつらえ法での原価計算とかそろばんぱちぱち連想してしまいまして、本当にゾッとします。モチの論で、昭和の道具しかなかったならば、伊予なんて近寄りたくもありません。
こういうお肌を見るたびに、手を合わせて拝みたくなるのでした。
今度ちゃんと挽き肌についていろいろご報告させていただきたいと思います。
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