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2011年01月17日 Category : 砥石

 チョッポリ遅くなりましたがあけましておめでとうございます。今年は去年にまして運を切り札としてがんばります。
去年からの画像挙げます。

相変わらず運がよろしくって、右京区梅ヶ畑向ノ地町、いわゆる砥石の聖地で露天カブをつかまえまして、くされからどんどんよろしい板になる様を三連画像でどうぞ。
中世中山グサグサにあれとるよ。
中世中山向かって右にまくっていくと板がしっかりしてきまして、鍛えると無傷ですね!
中世中山イキナリむしろ肌登場!このお肌が出ますと、歩留まりほぼ100%3尺も動かずで、ガラリ変わります。運がよろしいに尽きます。

中世中山色々鍛えてみるものの、近い枚数目でサッパリ硬さが違う!理由は謎です。

中世中山挽き場建てるべしで遣り方中に山を切っていると発見。ちょっと見えてます露天株

Mid age Nakayama 中世中山コケのじゅうたんのうえを廃石トロッコで踏み散らかします。こんな感じで山を削って行きまして、株キャッチします。ALL人力なので大変!色々ありまして重機はだめなんです。

Mid age Nakayama 中世中山Mid age Nakayama 中世中山Mid age Nakayama 中世中山Mid age Nakayama 中世中山かわいい色で揃う戸前

Mid age Nakayama 中世中山来る日も来る日も土砂を谷に捨てに行くわけですね。これは早朝の朝もやの中

Mid age Nakayama 中世中山雪の降る日に挽いているとMid age Nakayama 中世中山
ひいたしりから凍ててきます。奥にあるのは芋入りの焚き火。なんと奈良の桜井から間伐に来ていらして、焚きモン天国です。しかし、地元の山師がいなくなったので80Kmも離れたところからよばにゃならんということは、困ったことと思いませんか?
外材が安いのはいいことですが、日本林業がペッタンコなんですね!
梅ヶ畑は北山杉絞り丸太とかお庭に植える台杉の産地ですが、いたるところで放置です。
絞りが放置でくびれになっていたり、台杉は放置で二股で10mくらいまで育ってます。
こうなってしまうと、焚物か足場丸太くらいしかならんです。。
こんなものでは、山から持ち出す手間が出ぬので、実質は山で朽ちるのみとなっております。
内地材が弱ってるので、好きなだけ切れると言うことで砥石は採り易くもあります。なんとも皮肉な話です。

DSC01615DSC01616DSC01617DSC01618
去年最後の仕事は良く分からぬ植木鉢作成・・28φ穴。ちょっと懲りました。

ここからは今年
Mid age Nakayama 中世中山去年から直してきた間府が、今年に出てくると全部落ちてました!。
落ちるもの落とさぬと、恐ろしくて坑木突けません。山城国は石が立っていて左右に切り分けて進むですが、L型に折れているところがあって、伏せのところが落ちます。それが全部落ちると粘土が出てきます。
Mid age Nakayama 中世中山伏せのところやや荒れますが、採れそうです。

Mid age Nakayama 中世中山転がしていた坑木の芯の部分だけ残って並んでたりします。棒のようなものがそれです。

Mid age Nakayama 中世中山年末の雪はまだまだお山には残ってるのです。先週末は30cmくらい積もったそうです。
今年の初板を撮ろうと思ったのですが、京都の宮大工さんのところにおいてきてしまいました。
間府採りで、5枚と変わらずで超卵色・赤・緑・赤環巻が入り乱れてます。硬さはなんと!1-5++くらいまでバラバラ。
粘板岩-頁岩砥石ではちょっと考え難く悩みます。これでは、伊予と同じようなばらつきで困ったします。
やはり初板でお勧めは緑板!!!。軟質タッチで石はまるで減らずの硬質!同時に粘りが規格外にあってたまりません。
かわいい緑板の初板を今月のプレゼントにいたしましょう!
明日がんばります。
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2010年10月04日 Category : 砥石

しばらく一生懸命ひきまして、 300はできた?とおもいます。
16-17日に多治見市の美濃焼き会館でのこぎりやさん主催の展示即売会に向け生産中。是非いらしてください。

16代のころ飛鳥の大棟梁がもっともお気に召したとききます。
どなたさまに感謝すべきかわからんくらい、私は運かよいです。おそらく永くは生きることはできんでしょう。別次元です。
あまりにも素敵過ぎて、私の枕元や食卓にてんこ盛りにして鑑賞しております。今度ばかりはゴリゴリ自慢させていただきまっしょうわい。

こんな感じの砥石様が選別手間はいつもよりかかりますがザクリザクリとでます。他に、鮮血赤ピン一色や緑板も出ます。浅黄は水没のところ にあるのでポンプ入れて電気引かねば不可です。
ホントは付け肌の姿もごらんいただきたいところ。 美しく揃うのです。
天井 戸前 なみと あいさ 敷まで揃うみたいですが、中山の上といえども、同様に巣板の勢いは煮えきっており弱く、巣だらけでサッパリ 使えません。
ところが、運がよいと僅か、巣なしもあります。他にピッチが遠くなって実用のものがあります。
敷きはガチガチで天は例のごとく灰色でつめで削れそうなものもあります。
色物もよく熱変性を受けていて、のうや巣が入ってしまうものもあり、品位は落ちますが、変性がよくかかるからこそ柾と木の性格付けが明瞭 なものとなり、柾からスポンジのように吸水し、そのかわりに木では軟質であっても信じられんほどによく弾くという具合になります。
研磨剤の配列も規則性を持つもので、硬いもので地を挽かそうとがんばっても到底無理です。かつ、不自然な研磨力を持つものもあります。
もう一点、肌から5厘から1分下がりに、本面があって、鍛えの段階で傷の予測精度も落ちます・・これで多くのマルシ(キズモミソチャン) が生まれてしまいました。
赤い帯や木目のように走る環巻も強い熱変性によるものでしょう。これは伊予の木目の生まれと同じようなものと思います。
熱変性が強度にかかると、巣板は散ってしまい没。全層に渡り傷と巣やのうができますが、板目のよいものに変性がかかると、原色系の色鮮や かなものとなり、黄板・赤ピンに梨地がちで環巻もはしり極めてよろしい板が生まれる可能性が生まれます。
何れにせよ、歩留まりはとても落ちます。付け肌整うものを500Kg集めても100取れれば最高でしょう。
そのかわり生え抜きもでるということで、大の極上にあたれば他のすべてが曇って見えることでしょう。山城国砥石全般にその傾向が色濃いで す。

特に中世の中山は、チップなど の現代工具では挽きやすく、削りやすくぶよぶよで粘りある特殊な原石ですが、硬さが拮抗するものである鋼などを布(木目)に当てると、黒 いくそがざくざく出てかなり硬い石に感じます。ダイヤで磨くと「大丈夫かいな??」と思うくらい柔いのです。
ということで、名倉掛りが非常によく、掛けた後では、硬さが信じられんほどに落ちます。H硬度表記をどないして書くべきであるのか?? とっても悩みます。
おつたえするには3+~5++というかんじで範囲表記にすべきだと思います。粒度や研磨力や研ぎ感なんぞ最上位で略でOKです。
新品ではダイヤ400-800#で面をあげたまんまですので、滅法柔く感じますが、しばらく研いで一度洗った後ですと、まったく別物の硬 さに感じることでしょう。
これらのエキセントリックな特性がほかのおやまにはないところで、危険な魅力でもあります。理由は謎です・・柾方向の結合がぬるいので しょうか?
失禁覚悟であたってください。

砥石は、ただの道具で消耗品の端であると考えてます。
芸術的価値のあるもの以外では、数がないからとか、色が卵色だとかの理由で工匠単価からかけ離れたような砥石については疑問に思います。
頁岩完成度(ページ状の石)、付け・肌の整然、熱変性掛かりの妙、傷本数、
品物にいたるまでの歩留まり、おおきさ で単価決めます。

石も木材の良し悪しを見るのと 非常に似たところがあります。
上の品位を量産できないとやりがいはありません。
原色系、黄色系、梨地の烈、環巻!潤沢に供給できるようになりました!!!!
工 匠方に上が適正価格で渡る日が来ますように。
山城國銘砥の中興の柱としてご愛用いただけるようがんばります。
下の石は、大好きですがこんなもんはただの道具です。私は大工仕事しませんので執着ありません。こき使いたい方がいらっしゃいましたらお 役立てください。よろしくお願いします。

ちょっとだけのせてみましょう。Mid. age Nakayama

  • mid age Nakayama12
    本巣板 紫入り レザー
  • mid age Nakayama11
    ほんすいたのくそ
  • mid age Nakayama10
    黄板 赤い梨地のくそ
  • mid age Nakayama09
    黄板烈なる赤い梨地 40わいど
  • mid age Nakayama08
    黄板梨地+環巻のくそ 六.八
    ザクザク鉄華爆発
  • mid age Nakayama07
    黄板梨地+環巻 ヤオイと思えばかたいんか~い
    悩 殺卒倒エキセントリック
  • mid age Nakayama06
    本巣板かたーい入り紫のくそ 
    一 番拿捕が難しい層。巣ありはそこそこあるけれども・・・
  • mid age Nakayama05
    本巣板かたーい入り紫巣なしでドン 40
  • mid age Nakayama04
    オレンジ板梨地 赤玉杢さすのくそ
  • mid age Nakayama03
    オレンジ板梨地 赤玉杢さす 40ロング
    小 さい梨地が銀河のように渦巻いて板となってます。美しすぎる色とつけ肌も大極上。
    近くに寄って見るほどに素敵であると気づく!毎日ガン見してしまってます。
  • mid age Nakayama02
    変態卵板烈玉杢のくそ
  • mid age Nakayama01
    変態卵板烈玉杢 付け肌特に芸術点高し
    頁 岩ピッチ烈に密。杢が使用の度に模様が替わるほど!!!頁岩完成度得点の最高峰!!!柾目に沿って変性がかかって黄板と 赤の交互目となるために、玉杢模様が垣間見れるのでした。
続きを読む "中世中山 300は挽きました"
2009年07月09日 Category : ahonakoto

4月終わりにめだか赤ちゃん用の洗面器の真ん中に上尾白の原石を置いて、山苔の丸いやつを乗せて放置しておいたもの。
今週水の中の苔みたいな南米ウィローモス?をちぎって、コレもまた水中で貼り付け。といってもおいてあるだけなので、ゆすると落ちます。
苔好きな植木屋戦士ごりらさんが結構早く活着させることに成功したので、私もそれに倣い癒着に挑戦。
金魚屋でプリンカップくらいで200-500円くらいであると思います。
コレで癒着すると水中でも可愛いかもしれませんね。
iyo bonsai pot okomosan-2
よく見ると以前よりとてもこんもりしてます。
植えたてのものも撮っておけばよかった!
ただ、余った原石と苔を転がしてみただけだったもので、こんなものになるとは思いもしませんでした。

iyo bonsai pot okomosan-1
横から撮るとすげ~もこり!とても違和感のある緑の塊。
今日からおもこさんと命名。指で押すととてもシッポリしていてすばらしい触り心地!癖になりそうです。
この手の苔は、今の苔の上に新しく苔が伸びるを繰り返すので、もっこりしてくるのでしょう。
珊瑚みたいですね。
この先どうなるのやら?ちょっと不気味か?

iyo bonsai pot okomosan-3
それで、コレ拡大。
先に粉っぽい丸がありますが、これは水を吸い上げて蒸発したあとの残が析出したもの。
昔のながらの製塩法で、わらを海水でしけらせて干すを繰り返して塩を得ていた方法と同じようなことが起こっているわけです。
めだかちゃんが、出したPeeやPooに含まれるリン、窒素化合物の塩等であろうと思われます。
湿らせた筆でなでなでして、
溶かしながら筆をすすぐを一通りしてあげると、簡単に取れてすっかり綺麗になります。
これらの塩の陰イオンやアンモニア分は濃度が上がるとあまり生体に芳しくありませんから、どんどん吸い上げて、苔の葉先で塩の形で固定してるのですから、とてもよろしいです。

また、生体には駄目でも苔には格好の栄養素になりますので、このようにかなり速いペースでおこもさん化してしまうのでしょう。
日照は、半日明るく本が読める程度のところです。

洗面器の水はとても早いペースでなくなりますので足し水だけしてます。
あとは気が向いたら餌をあげます。
生態の種は少ないですが、動植物の間で思いもよらない理想的な循環型生態系が、たまたま?働いており、伊予の原石が環を成す為の触媒として働いているのであると考えます。
まぁ、絶妙のペースで水を吸い上げているということなのでしょうが、極小さい多孔質で実効表面積がとても大きくてよく毛細管現象が働きますから、水中への溶存酸素量増加、バクテリア等の住処の提供するといった働きも見込めます。
2009年07月08日 Category : 大工仕事

構造材では?
とのことですが、例えば桁組について。
一般的に教科書では背を建物の内に組みます。
化粧桁ならなおさら腹を見せないつらいです。
しかし、土居桁が載ってハネギてこになる場合、背が外を向く使い方があります。
土居桁にかかる屋根材のとても重い荷重が内に押すので、それに抗う力を持たせるよう組むという話。
見栄えがきちゃなくなっても、この利点が大きいという考え方です。

狂いに逆らわず有利に使う考え方の良い例は、"女房を貸しても砥石は貸すな”という諺もこれ。
砥石は使うと狂います。
面が狂います。
中砥以下が特に狂います。
実務では刃先を完璧にまっすぐに研ぐことは余りありません。
材の真ん中がへこんでくるからです。
このへこみRに合うような狂いをきたす砥減らし方を考えて、横とぎ斜めとぎ直角とぎとあらゆる研ぎ方を使って研いで好みの狂いにもっていきます。
各研ぎ方での狂いの指向性や、狂いを固定する研ぎ方について書くと大変なんで、お試しください。
例えば75*205mmのいしのどこがどんだけ凹んでいるか、研いだひとだけが記憶してあり、次はどこをどのように重点的に減らせるかわかっているということになります。
狂うことは仕方がない。ではこれを利用して制するような研ぎ方を考えており、砥石のいわばミクロの狂い地図が人に貸してしまうと変わってしまって台無しになってしまうということをいっとぃるとおもいます。

仕上げ砥石は高価で、道具の花形であり崇拝の対象であるので貸さないというのではなくて、中砥以下を貸すと狂い地図が台無しになって、再び地図を作って覚えるのに多くの手間を取るということになるので、仕事に支障をきたすと解釈します。
これでは女房にお納めする銭も上がったりで恐ろしいことになります。
それで、仕上は、貸してもまぁ何とかなるのですが、中砥はこういう理由でダメデス。
良い子の見習い君が親切心からか、丁寧にも狂った砥石を直してくれたことがあり、参ったしたことがあります。

ひたすら研ぎものを練習させられる理由として狂いにあまり抗おうとせず、仲良く付き合い、願わくば利用して制す考え方も植わってくることも考えられます。この延長に木の狂いへの考え方もあると思います。
もちろん手や勘もかたまります。

親方には、中砥石が減る速さでどんな考え方でがんばっているのか一発で見抜かれているのかもしれません。
中砥は二丁以上もって、狂いに付き合って使うと思いの外長持ちします。


2009年07月01日 Category : ahonakoto

たくさんのプレゼントご応募ありがとうございます。
明日抽選して、当選おしらせは発送にて替えさせていただきます。
なしのつぶてであった方は、また来月がんばりまっしょい!

今日は、お友達の植木屋さんのお宅にお邪魔してまいりました。
に関してのお話の中、杉は水が上がると傷むし、日照が弱いと枯れるので結構難しい。
逆に、旱魃のときは縮んでひっそり耐え忍び、水をかけると3分で爆発して透明度のある冴えきった金緑のがあるらしいが、本やインターネットでも見当たらぬというお話。
ナントタイムリーなお話なのじゃということで、こんなのが伊予国の伐り場にあります。

moss ??

この、上と下は同じに見えるでしょうか?
はい、ちゃんと同じなのです。
下が乾燥時で、上がお水差して3分後の大爆発。
ふえるわかめちゃんみたいでとてもほほえましいですね。
美しすぎます。
もう砥石なんぞ見るのがイヤンになるくらい。
砥山で気張るのはもちろん天気の日なのですが、その場合下のように見えるわけで、枯れて腐った杉苔のようにみえて、視界に入らなかったということなのです。
おいこまれて、雨の日にお仕事敢行させていただいたときに、上のようなすばらしい苔が視界に飛び込み、思わず採取しちゃったもので、この二つの子らが同一人物であったとは思いもしませんでした。
がんばると、よいことが起こるのかもしれません。
水中二週間放置でも腐って溶けたりせず、かなり丈夫。
ピリピリに乾燥させても、見事復活いたします。
もちろん観賞用には、喫水線は苔の根元に持ってくると良いと思います。
クッションモスに似れども、それは湿気のときだけですし、調べても正体が分かりません。
植木屋さんも知りません。
誰か存じている方がいらっされば良いのですが。

こうやって植え植えすると、杉苔っぽくもみえないこともないような?
こんな感じで大爆発してしまいます。
お届けする場合はドレッドヘアー苔で気持ち悪いですが、ちゃんと爆発します。
どこまでも斑入り四葉が出るスペシャルが入ってます。
癒されちゃってください。
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