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2010年06月03日 Category : 野鍛冶様

撮影していただきました方、先生が世で先生の作品のとぎにおいて双璧のうちのお一方であると讃えている方なのです。
なんともありがたいことに弊社砥石で白鷹先生の作品を研いでいただいた写真いただきました!!!
曰く「すべて和鉄で鍛造した品物です。
見事な地艶が出てきて、和鉄の怪しげや模様が浮き出てきました。今までボケていた模様がくっきりと浮かびあがり感動しました。
ますます砥石の奥深さを感じました。
一人でも多くの人 に人造砥石にない、自然石の砥石の魅力を知って頂けるよう  期待します。」
とのこと。
あいさ・いよ・天井内曇のさゞれを適当におおくりしたものです。が銘砥として研ぎてにも満足していただき、大先生の作品もいっそう輝きを放つとなるのであるならば、ものづくり冥利に尽きます。ありがたや~。仕事師としてこれ以上の上はないでしょう。
今月のPresentは奮発しちゃるけんね!

切出しは昭和56年ごろの作品です。ナイフは昭和50年ごろアメリカのナイフショーに出品したごろの作品です、ヤリガンナは竹中大工道具館に納品したごろの作品で一般と首の所が段おちしていて今の作品と若干違います。
和鉄とは、わが国古来の製鉄法でこしらえた鉄を回収して地金としたもの。明治には姿を消した製鉄法で、非常に貴重な鉄なのです。折り返し鍛錬あとが模様になって出ます。・刀の鉄よりもずっとカーボンが下がっていてやわらかく、地金に転用できます。
カーボンが下がった和鉄は、輪をかけて非常に入手が困難です。
古建築現場では、相当でっかい和釘以外はだめです。先が浸炭してハイカーボンだし、小出しの材なんで、模様もへちまもありません。
はねぎつり金物でやっといけるかな?程度です。
しかしながら、はねぎつり金物(お乳つりかなもの)は、近世にかかり建築は彫刻や造作に予算と手間を投じることとなりました。
その対価として目に見えないところこそ大切な建築の命を担う軒裏のはねぎの処遇は、お安くお手軽にが浸透していく時代の幕開けとなりました。
お乳金物はヒエンをキオイおお入れ仕事で材の石すうをへす目的で発明された、いわゆる負の遺産でもあり、こういう建物の多くは明治期以降に軒やり直しになる確率が非常に高くて、このときにお乳が、現在の高炉量産鉄に変えられていることがとても多く、おちちで輪鉄を取れる可能性が非常に薄くなってしまいます。
なんでお乳かというと、はねぎごとたるきしたばに貫通させた金物の先端がお乳の形であるからです。
お安くの目論見のもとの建物の多くはお乳があるので、お参りでもしたときに軒を仰いでみてください。
現代では、おちちに寸切りをつけてボルト締めです。
ではどこぞから和鉄を取るのかというと、山門とかのひじつぼや土蔵の格子くらいしか有力なものが得られません。
多くは、文化財関連と競合して没収になりますから、ホント金並みに貴重な鉄になります。
刀鍛冶もこれに浸炭させて再び鋼として作刀に用ることが出来れば最高のものであると知っているので、鍛冶がつくもの全てに指名手配の超レアメタルとなります。

私の能書きはこの程度としまして、よく諺で言う
「能ある(白)鷹は爪隠す」とあります。まさにそのとおりで、古希を超え齢75。
いつまでお隠しになられているのかしら?とやきもきしているのは私だけではありますまい。


古代釘古代釘 古代釘時代ごとにGO

初代興光0 ぬぉ-貴重!!初代興光8 あぁすてき 初代興光さまの作品

石器0 はて??なんでこのようなものが? なんで石器があるのか怖くて聞けぬ・・・

古代道具4例のあれです竹中道具館の。

古代道具7古代道具9 ヤリガンナの古墳時代から弥生時代から平安時代と移り変わって行った形

切出し00切出し02切出し01 切出しは昭和56年ごろの作品です。
地金を10年近く埋めてさび肌を作った後に作品作りに入るという国宝クラスの逸品。
さびすぎると貴重な鉄がパァ!!!ギャンブル大先生です。電柱のそばはよくさびるそうな!
薬品とか、ずるではだめです。
けれども、うめた場所をよくお忘れになって、悔しい思いはよくしたと聞きます。
ひとまわりの時をかけて+錆錆ギャンブルを経て手に入る地金での作品作りに挑むということで、想像を絶するもので、作品のスケールからして違います。

ナイフ00ナイフ01 ナイフは昭和50年ごろアメリカのナイフショーに出品したごろの作品です。

ヤリガンナ01ヤリガンナ02ヤリガンナ00 ヤリガンナは竹中大工道具館に納品したごろの作品で一般と首の所が段おちしていて今の作品と若干違います。

http://www.330mate.co.jp/PDF/
参考文献や鍛造記録あります。ご自由にDLください。

あまりにも光を放つ作品が多くお目目が痛いでしょうから、最後に緑でも眺めて目の保養でもどうぞ。
さゞれ鉢さゞれ鉢 五葉松・こけもじゃ・四葉クローバー固め夜は葉を閉じます6ヶ月もの

さゞれ鉢しまざさコケもじゃ2年もの

さゞれ鉢 どういうわけかしのぶが腐らず可能。8ヶ月ものあ
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2008年11月18日 Category : 野鍛冶様

こんばんは、
かの動画は開発途中のあるものです
 おフランス硬い石VS火打ち金 伊予から持ち帰った硬い奴
これが、ナカナカ良い感じです。
硬度7で純度の高い石英だそうなです。

Tsunesaburo and shirataka steel 70mm plane [常三郎X白鷹鋼 山水夢屏風鉋] Tsunesaburo and shirataka steel 70mm plane [常三郎X白鷹鋼 山水夢屏風鉋] Tsunesaburo and shirataka steel 70mm plane [常三郎X白鷹鋼 山水夢屏風鉋] Tsunesaburo and shirataka steel 70mm plane [常三郎X白鷹鋼 山水夢屏風鉋]

白鷹先生の30~40ほど昔のスウェーデンサンドビックと交換した双頭レール!!
もう一年以上前の話です。
とうとう超レアな白鷹鋼で出来上がりました!
しかも凄い彫金付です。
一丁いかがでしょう?
常三郎さんのお弟子様が彫ったのでいまのところそんなに高くないはずです。

Shiratakacurving [白鷹先生の銘切り]
先日伊予で先生に銘切りしていただいたもの。

shirataka deba working
いつもいらっしゃる魚屋のおば様の白鷹包丁裁きごらんあれ。

PhotobucketDSC09297
先生は「ひげちゃん」という愛称で呼ばれているのです。なんともおちゃめです。
おば様が先代の頃より使い続けた先生の包丁は、柄が朽ちてしまってますが、大切に使われているのです。
良い道具は、毎日使われ続け、その命もまた短いのです。

肝心の包丁なんですが、出刃その他色々頂きましたが、予約物で出払ってしまい、、菜切の165mmが二本しかございません。申し訳アリません。
ご入用の方はお早めにねがいます。
2008年01月12日 Category : 野鍛冶様

 本日伊豫は、あいにく雨模様で、おやまには行けず白鷹先生の元へお願いしていた色々な包丁を頂きにあがりました。
ちょうど、伊豫型包丁の水研中でした。
MOV02243.flv sharpen chefknife video by mifuqwai350回転GC合成砥石です。

sharpening_tool2.jpg sharpening_tool2.JPG image by mifuqwaisharpening_tool1.jpg sharpening_tool1.JPG image by mifuqwai
研磨用の治具。かさねや刃形状によりとっても多くの形が要るみたいです。
木片に釘を刺したもののようなのですが、奥が深いとの事。
Iyogata_knives3.jpg Iyogata_knives3.JPG image by mifuqwai
中子は特に厚く剛健に作ってます。
昔ながらの仕込では、柄の中に水分が入って中子もろとも朽ちてしまうことが多いのです。
それを防ぐために、柄の中に耐水樹脂を注入して柄と中子が水分に晒されないようにするための樹脂をお渡ししてきました。
これで、まちからぽっきり折れてしまうことがなくなるかと思います。
より良いものつくりのために、貪欲に改良を重ねます。
Iyogata_knives2.jpg Iyogata_knives2.JPG image by mifuqwaiIyogata_knives4.jpg Iyogata_knives4.JPG image by mifuqwai
研磨前と研磨後の身。昔は銘きりも刻印でなく鏨でした。
Iyogata_knives1.jpg Iyogata_knives1.JPG image by mifuqwai
重ね、研磨せずで参ります。ごまかしようのない一撃必殺仕事。

菜切り・伊豫型・鯵切り(三寸五分)・出刃・柳が基本品目で、五寸から尺越え迄有ります
青か1.2%カーボンの例のしなやかなスゥェーデン鋼付けです。
西岡棟梁の後押しもあり、ハンマーワーク一撃必殺でよく切れ身離れよいゴルフティー型断面成型
片刃・割り込み共に手鍛接による着鋼。
白鷹先生による全工程一貫生産
綱種へのこだわりに勝る焼鈍にかける手間。
tempering_ashe.jpg tempering_ashe.JPG image by mifuqwai藁で作った灰。
赤めた焼入れ前の包丁をこの中で一晩寝かせます。
大工道具では焼鈍は当然ですが、包丁ではまずなされません。
しかし熱処理でとても大切なのが、この地味な焼鈍と言われます。
見ることの出来ない熱処理にももっと興味を向くべきではと思います。
詳細は白鷹先生でブログ内検索願います。
現代のいかなる機械を以ってしても再現できないこの包丁は、道具としてだけの範疇を越えた価値あるものと思います。
しかし、曰く「箱に入れて飾る美術工芸品じゃあるまいし、道具として広く普及しやすい価格で、仕込み・手入れが簡単で、いかに日常に溶け込み生活を便利に出来るものが打てるのかに、道具作りはかかっとる。」とのこと
シンハルさんを思い出します。私も同感ですから、小売価格等価格面は全て決めていただきました。
後に表を揚げておきます。
とびきりの作品は、竹中道具博物館に総和鐵でさらに鋼は下ろし金で浸炭させたもの等ケースごしに見ることが出来ます。
他にもわてつ包丁などなどです。
しかし、先生の見つめる先は多くの方にとって使える道具を誂えるために必要な事とはどのようなことなのか?ということです。
何百年も昔に生まれた和鉄と木炭を用いその一部を鋼として鍛えなおし、古の道具つくりのありき姿を再現して見せることもなされて来たとても数少ない職人さんであることもまた確かなことです。
wakou_Iyogata3.jpg wakou_Iyogata3.JPG image by mifuqwaiwakou_Iyogata2.jpg wakou_Iyogata2.JPG image by mifuqwaiwakou_Iyogata1.jpg wakou_Iyogata1.JPG image by mifuqwai
総和鉄製!鋼も和鉄をおろし金して浸炭させ、鋼として割り込んでます。
鍛えはだを残すやり方との事。
蓋の裏書と銘切りもすべて二代目興光こと白鷹先生によるもの。
無論非売品。
 

 

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