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2009年03月20日 Category : 砥石

鳴滝の砥石は、殆どが非常に小ぶりなので、内曇地艶としてよく用いられ、同時に砥の粉に加工されえてました。
戦後まもなくまで操業しており、鳴滝=粉つきの水車小屋という風景で知られていました。

話戻しまして、いつも使っていただいている私が挽いた後の色々な石の粉なのですが、粒子が不ぞろいです。
研ぎ士様でさえ、水で溶いて上澄みを用いたり樋で流して比重選考法のようなことをして細かいものを拾っていたのですが、そんな事よりもこれ。

これを言うと、ちゃんと粉をミル挽きして売っている方にお気の毒なわけで、秘密にしていた事なのですが、伊予が良く出ており、私も粉であふれてきましたので、時が満ちたり!!ということでちょいとした小技大公開させていただきます。
これが発覚すると、、、砥の粉は荒れた粒であればあるほどいろいろな挽き具合のものができるということなので、使い道が広がるという事になります。
あぁ・・なんとも申し訳のない話です。

陶磁器製のすり鉢です。
125Φくらい。
かわいいお茶碗になる?今度は砥部焼きっぽく唐草描いてもらわにゃならんですね。
愛着もわく事でしょう。

乳鉢 mill
乳鉢 mill
使い方はか~んたん。
包丁の田中一之刃物製作所さまにもお使いいただいている天井の内曇巣板のチップ挽きの荒れた粉を小さじ半分くらい入れます。
結構粒子の大きさにむらがあるでしょう?
だからこのままでは、高級仕上の最終仕上には使えんのです。

乳鉢 mill
15秒くらいやると、超粉々になります!!! 「もうおわりかいな?」と肩透かしを食らった気分です。
呆れる位粉々です。力も要りません。子供が張り切ってこなしてくれそうな仕事です。
ちょっと物足りない気持ちで一杯ですがこんなところで十分かと思われます。
鉢に微細粉末として張り付くので耳かきとかアイスの棒とかでかきとって欲しい量を取って使いましょう。
勿論ぬれたさらしや、消しゴムで直にとって、地肌を磨いても構いません。
真鍮の肥後の守の鞘とかはビカビカになります。

それで、すぐに砕けて粉々になるので、大きめの粒のものを入手していただきますと、あとはご自身の挽き加減で好きな荒さのものをおつくりいただくといった具合に、色々融通が利きます!!
伊予と内曇の粉を調合して粉にしたものはちょっと仕上がりが違うという意見をいただいたり金盤とか硬い砥石に使う場合は、研削量重視か?傷へし鏡面化重視かによって、粉の種や砕き具合を変えていけるという事ですから、
  • いろいろな種類の目粗な粉
  • 調合や砕き加減を操る熟練度
この三つだけ手に入れるだけで、さぁ!あなたも今日から大魔法使い!
一度ご自身の砥石ボックスに入れてしまうと、無いと物足りなく思うかも?
粉の供給もおまかせください。
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2007年11月30日 Category :


今週も白砥で暴れたあとに奈良の南方の最果てまで、大工さん頑張りに行かせて頂きました。

長辺尺一ある大斗をこさえます。

斗(masu)は、吉野のひのきの一等材。

節だらけで、強度があり特に吉野のものは、脂身が強くしなやかで粘りのある材です。

これが地松の逆節並みに曲者で、ツマラン刃物ですと一撃のものに砕け散ります。

節は、とっても魂が入っていて、手早く倒すなら大きめな木槌で叩きまわしていじめていかなければなりません。

先日の新しい炭素鋼で作られた鑿の耐衝撃性を実験する絶好の機会です。

結論からいうなれば、突いて良し。強激にも耐えます。




daito1.jpg image by mifuqwai
daito2.jpg image by mifuqwai

斗が二個つながったもの。鋸目の入れ方は、その工務店や地方で変わってきます。

今回は、面から五分入ったところを抜いて逃げを取るやり方。



daito3.jpg image by mifuqwai
daito4.jpg image by mifuqwai

新品の一寸中薄。例のごとく、刃先を軽く叩けば、伊予砥コメドのみと常三郎さんの金盤を使い二分で裏だし鏡面仕上げ!金剛砂は絶対不要。キング1000番汁でも十分かと思います。

刃表は、天然砥石で丁寧に研ぎこむと、地金になにやら模様が出ることが多々あります。

地金のことも、秘密とのこと。

中薄は、叩きの丈で作りは中叩きと考えていただければよろしいかと思います。

ですから本来は、フルパワ~ヒット無くして玄翁の大(560g)までで叩くこと。

私のような1.5kクラスのデカイ木槌を使うことは良くない使い方です。




daito5.jpg image by mifuqwai
daito6.jpg image by mifuqwai

一番上の写真右の、鋸目に段差があったところは、開けるとこうなってます。

順手・逆手に構えて手前・向かい共に叩いて真っ直ぐ取り易く切れ味も絶好調。

全力で節をたくさん叩きまわしても、捲くれはほぼなく、欠けもしません。




daito8.jpg image by mifuqwai
daito9.jpg image by mifuqwai

敷き面には渡りを付けず、逆にのこして逃げをとるやり方。敷き面の中隙はル~タ~(台改造日立工機M12BA)で取ってますので、機械刃物単価が高く自分の財布が痛むので、特に硬いところはでいじめておくのです。

画像左のように桟を貼っておく意味は少し感がえると意味が分かると思います。

朝お仕事前に、このを下ろして超過酷に叩きましたが、以後一度も研いでませんので、もちろん仕事は捗ります。

一日で、斗繰りの手前まで完了。

斗一個につき、8面つらをたたき仕上げですから、80面仕上げたことになります!!もちろん他に鋸目ではつり飛ばし、節は一個一個のみで抉っていきましたので、如何に驚異的な永切れがお分かりかと思います。




daito7.jpg image by mifuqwai


信じがたいですが、一日研がずに使えました・・・

正直な感想は、「なんじゃこりゃ~ぁ」です。

ここまできたら、意図的に刃にダメージを与えた場合どうなるか知りたくなるものです。

思い切り節の中に斜め叩き込みながら、下にこてるとは確実に欠けます。

使い込むと少し甘くなるかもしれませんが、だれ無く、飛ぶ種類のようです。




spark2.jpg image by mifuqwai
spark1.jpg image by mifuqwai

火花試験です。

どの鋼種か?それは職人さんの秘密。

1%以上カーボンとは聞いてあります。

普通の白二以上に枝分かれのする炭素鋼火花があるような???


取り敢えず、価格と種類です。参照ください。





来週は斗繰りガンバリマス


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