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2010年06月07日 Category : 野鍛冶様

4人でKで行程860Km
4日10時半発ち翌3時半伊予
仮眠後9時伊予堀江で、白鷹先生の取材に同行。やり鉋はりきって作っていただきました。
昼過ぎ砥部の標高450m砥石山に登り、後に外山の旧砥石山から昔の砥石荷役の大街道で栄えた七折から伊予市郡中港まで出た後に4時半伊予を発つ。
大阪着同日5日の10時半。
ちょうど24時間のたびでした。大先生の取材はやはり一日やそこらでは難しいようです。
今の荒廃しきった砥石街道からは、むかしの賑わいなど想像不可能であったはずです。
日曜はほぼ寝込んでました。辛くて書けないので後は金物マガジンさんのブログでも飛んでいってください。
http://ameblo.jp/kanamono-blog/archive1-201006.html
伊予の白鷹先生、お仕事の合間、伊予の有志でご協力いただきました方々、我が山の主様、同行いただきました方々まことにありがとうございます。

白鷹先生 槍鉋の鋼を鍛えてます。 1  Sirataka0:58   白鷹先生 槍鉋の地を鍛えてます。 2  Sirataka0:35  白鷹先生 槍鉋の地、中子延べ。   Sirataka2:48

左から鋼鍛え・地金こしらえ・中子延べ

You uploaded 12 things on 7th June 2010 12枚写真
伊予へはいつも一人でお仕事するものですから、大勢で参るのは楽しいものですね。
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2010年06月03日 Category : 野鍛冶様

撮影していただきました方、先生が世で先生の作品のとぎにおいて双璧のうちのお一方であると讃えている方なのです。
なんともありがたいことに弊社砥石で白鷹先生の作品を研いでいただいた写真いただきました!!!
曰く「すべて和鉄で鍛造した品物です。
見事な地艶が出てきて、和鉄の怪しげや模様が浮き出てきました。今までボケていた模様がくっきりと浮かびあがり感動しました。
ますます砥石の奥深さを感じました。
一人でも多くの人 に人造砥石にない、自然石の砥石の魅力を知って頂けるよう  期待します。」
とのこと。
あいさ・いよ・天井内曇のさゞれを適当におおくりしたものです。が銘砥として研ぎてにも満足していただき、大先生の作品もいっそう輝きを放つとなるのであるならば、ものづくり冥利に尽きます。ありがたや~。仕事師としてこれ以上の上はないでしょう。
今月のPresentは奮発しちゃるけんね!

切出しは昭和56年ごろの作品です。ナイフは昭和50年ごろアメリカのナイフショーに出品したごろの作品です、ヤリガンナは竹中大工道具館に納品したごろの作品で一般と首の所が段おちしていて今の作品と若干違います。
和鉄とは、わが国古来の製鉄法でこしらえた鉄を回収して地金としたもの。明治には姿を消した製鉄法で、非常に貴重な鉄なのです。折り返し鍛錬あとが模様になって出ます。・刀の鉄よりもずっとカーボンが下がっていてやわらかく、地金に転用できます。
カーボンが下がった和鉄は、輪をかけて非常に入手が困難です。
古建築現場では、相当でっかい和釘以外はだめです。先が浸炭してハイカーボンだし、小出しの材なんで、模様もへちまもありません。
はねぎつり金物でやっといけるかな?程度です。
しかしながら、はねぎつり金物(お乳つりかなもの)は、近世にかかり建築は彫刻や造作に予算と手間を投じることとなりました。
その対価として目に見えないところこそ大切な建築の命を担う軒裏のはねぎの処遇は、お安くお手軽にが浸透していく時代の幕開けとなりました。
お乳金物はヒエンをキオイおお入れ仕事で材の石すうをへす目的で発明された、いわゆる負の遺産でもあり、こういう建物の多くは明治期以降に軒やり直しになる確率が非常に高くて、このときにお乳が、現在の高炉量産鉄に変えられていることがとても多く、おちちで輪鉄を取れる可能性が非常に薄くなってしまいます。
なんでお乳かというと、はねぎごとたるきしたばに貫通させた金物の先端がお乳の形であるからです。
お安くの目論見のもとの建物の多くはお乳があるので、お参りでもしたときに軒を仰いでみてください。
現代では、おちちに寸切りをつけてボルト締めです。
ではどこぞから和鉄を取るのかというと、山門とかのひじつぼや土蔵の格子くらいしか有力なものが得られません。
多くは、文化財関連と競合して没収になりますから、ホント金並みに貴重な鉄になります。
刀鍛冶もこれに浸炭させて再び鋼として作刀に用ることが出来れば最高のものであると知っているので、鍛冶がつくもの全てに指名手配の超レアメタルとなります。

私の能書きはこの程度としまして、よく諺で言う
「能ある(白)鷹は爪隠す」とあります。まさにそのとおりで、古希を超え齢75。
いつまでお隠しになられているのかしら?とやきもきしているのは私だけではありますまい。


古代釘古代釘 古代釘時代ごとにGO

初代興光0 ぬぉ-貴重!!初代興光8 あぁすてき 初代興光さまの作品

石器0 はて??なんでこのようなものが? なんで石器があるのか怖くて聞けぬ・・・

古代道具4例のあれです竹中道具館の。

古代道具7古代道具9 ヤリガンナの古墳時代から弥生時代から平安時代と移り変わって行った形

切出し00切出し02切出し01 切出しは昭和56年ごろの作品です。
地金を10年近く埋めてさび肌を作った後に作品作りに入るという国宝クラスの逸品。
さびすぎると貴重な鉄がパァ!!!ギャンブル大先生です。電柱のそばはよくさびるそうな!
薬品とか、ずるではだめです。
けれども、うめた場所をよくお忘れになって、悔しい思いはよくしたと聞きます。
ひとまわりの時をかけて+錆錆ギャンブルを経て手に入る地金での作品作りに挑むということで、想像を絶するもので、作品のスケールからして違います。

ナイフ00ナイフ01 ナイフは昭和50年ごろアメリカのナイフショーに出品したごろの作品です。

ヤリガンナ01ヤリガンナ02ヤリガンナ00 ヤリガンナは竹中大工道具館に納品したごろの作品で一般と首の所が段おちしていて今の作品と若干違います。

http://www.330mate.co.jp/PDF/
参考文献や鍛造記録あります。ご自由にDLください。

あまりにも光を放つ作品が多くお目目が痛いでしょうから、最後に緑でも眺めて目の保養でもどうぞ。
さゞれ鉢さゞれ鉢 五葉松・こけもじゃ・四葉クローバー固め夜は葉を閉じます6ヶ月もの

さゞれ鉢しまざさコケもじゃ2年もの

さゞれ鉢 どういうわけかしのぶが腐らず可能。8ヶ月ものあ
2010年05月31日 Category : 野鍛冶様

いつもお引き立て有難う御座います。
なかおかです。
やり鉋にいたっては、UPさえ出来ずうりきれ・・すみません。

実は今週末に金物マガジンさんの先生の取材ため、わたし運転手いたしますので、そのときに追加の古代ちょうなとやり鉋の鍛えが拝めるという予定です。
伊予のおやまもマガジンに載るかもしれません。

伊予住みの先生と懇意になさる方のご協力で動画も増えました。Youtubeより4本です。
白鷹 幸伯先生 古代斧(ちょうな)を鍛えます! 白鷹 幸伯先生 手返し 手早く丁寧に 白鷹 幸伯先生 SLMC古代復元釘 延べ 手返し 白鷹幸伯 先生 古代釘鍛造
古代斧(ちょうな)を鍛え 手返し 手早く丁寧に SLMC古代復元釘 延べ 古代釘鍛造
あ続きまして、ご協力もありPDFゾロゾロできあがりました。 N.K様に感謝いたします。
http://www.330mate.co.jp/PDF/
どんどこ増やして行こうと思います。
包丁・竹中道具館・松屋旅館釘・切り出し・槍鉋・先生レジュメ日本の古建築と和釘
一時間はご用意くださいませ。読むと欲しくなるのである意味ドクドクです。お気をつけ下さい。
PDFは印刷してお送りも出来ます。何ぞお求めの際にリクエスト下さい。

伊予から帰宅後、頂きました通信内容によりますと、
私が伊予を発った後も、石にかじりついていたご様子・・・誠にお疲れ様でした。

伊予上尾北 白鷹先生 川登? 白鷹先生 断層公園  
左から、上尾北端露頭破砕前・川登?・衝上断層にかじりつくおちゃめな様子。伊予の地質学や砥石に精通なさっていらっしゃるんです。
このたびの北端露頭は、層がもめておりとても悩ましいもので、先生の石かじりに火がついてしまったようです。
いずれにせよ石かじりというよりも、鉄のほうを引っ叩いて頂きたい様な?ないような?

寺工向き駆け出し鑿 寺工向き駆け出し鑿
ところで、例の寺工向き駆け出し鑿の輪と口金は磨いて味出ししてます!

Led 蛍光灯

LED蛍光灯の作業等で誂えのもの、延長付き用意しますた。
ところが、真髄は固定の明かりとしたときに発揮され、建物配電用の単線(太い銅線一本が導体のもので、曲げにくく硬い)をそのままさしこめるのです!しかも4極!!
並列電源取り出しができると言うことになります。
Led 蛍光灯 こんなかんじになってます。画像はより線ですが、単線がワンタッチ結線可能です!!

Led 蛍光灯 それでもってこの万能台!摩擦色移りなし。ゴム的な弾性で割れぬ。とどめに下穴なしで、どんなビスでも直に打てる。結構な優れもの。それで、固定用の明かりの時にはとても便利に働きます。

Led 蛍光灯5通りの組み合わせと使い道があるということになります。
仕事のあかりだけでなくて、新築・リフォーム・電工さんの器具見立てにも使えると思います。
旬になりつつある上に、器具から導入コストのみを考える事でさえ、イーブンになりつつあります。
管だけだとランニングコスト込みで得をするという、気の長いはなしですが、新規に導入する場合は、イーブンでよろしく!!



2009年11月10日 Category : 野鍛冶様

白鷹先生の大仏殿古材鉄包丁 と 普通の 5.0,5.5寸少しだけいただきました。
できたとき勝負で申し訳ありません。
ご予約でほとんどなくなってしまいましたから、残り早い者勝ちです。

Yakusugi
これはただの杉ではありません
Unesco 世界遺産 の自然文化遺産で知られる屋久島にあった屋久杉です。
運よく球果と葉っぱをいただきました。
砥石をいじると運があがる様な気がします。ホント
葉のピッチが細かくてとても脂ギトギトしてていいい匂いがします
杉には大きく分けて日本海側、太平洋側、そして屋久杉の型があると聞きます。
挿し木も効くようですから、青いのは大事にがんばってみようかなと思います。
で、球果を集めて冷蔵庫でしばらく冷やして、発芽しやすいようにしてみようと思います。

球果が特に脂ぎっていて、よいにおいながら手がギトギトになります。
これが殺菌消臭防腐効果を担うものなのか?とおもいます。
さすが世界最古といわれる屋久島の推定7600歳縄文杉を腐らせることなく生きながらえさせた脂です。
匂いと脂でいうなら同じ杉というよりほかの植物に感じます。
このたび、30万人も来るといわれる幕張メッセの園芸の展示会に生産者としてご提案の品物として、砥石の鉢とセットで一からチビチビコケと育ててみてどないじゃろ?という思惑です。
11と12日三木の金物ブースにおると思います。
も~~~のすごい人らしいですが、園芸好きの方、いかがでしょう??

http://www.gardex.jp/

種をたくさんとって、来年はたくさん植えちゃろうと考えたりしてます。

2009年05月31日 Category : 野鍛冶様

連休中伊予の石を集めたときのおもいでについて。

これは以前上げていた白鷹先生関係の記事の何点か・・
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これは、木曜に来た6寸大仏殿鉄と普通鉄
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これは、連休中先生宅で見せていただいた初代の千代鶴の切り出し小刀。
昭和30年代没とj聞きます。
木屋にお勤めになっていたころ、毎日眺めていたそうで、負けないような刃物を作出したいと日々おもっていたとのこと。
先生の宝物です。
Shiraktaka Chiyozuru Sadahide Kiridashi-5.jpg Shiraktaka Chiyozuru Sadahide Kiridashi-4.jpg Shiraktaka Chiyozuru Sadahide Kiridashi-3.jpg Shiraktaka Chiyozuru Sadahide Kiridashi-2.jpg Shiraktaka Chiyozuru Sadahide Kiridashi-1.jpg

結構古代的?な無骨でごつごつ肌の刃物しか誂えぬと思っている方がいらっしゃるとおもいます。
片刃は、裏が通らず、鋤もカナトコはたきっぱなしか、大雑把なものとおもわれがち。
しかし、切り出しや、時代に応じて現れる正倉院などから出た、文官が提げて持っていたなまぞり風のものの裏の仕事は、それに見合わせた非常に手間をかけ、樋をとったり、千代鶴とおなじすき方であるかいさき付近で丸く作って留め、なおかつ縦鋤きです。
最近では、丸砥ですいて留めてあるものや、そもそもかいさき無視で透き通してあるものが、ほとんどでそうしなければ、普及価格で作成できません。
片刃の裏鋤きありの刃物でひとくくり出来ますが、出来上がるまでの過程や手法は全く異としているのです。
先生は、はるか昔の木屋のころから、どのような道具をどういう使い方で、鋤いてあるのか穴が開くほど眺めて、見て習うを実践していたようで、古希を超えた今でも少しでも近づきたいと、おっしゃっておりました。
単に、稀有な道具を所有することでの宝物という意味合いではなく、切り出し自体がよき先輩であり、師であり、活きた字引であるという意味合いでの宝物。
いかなる名工でも、人としての寿命が訪れますが、名作は活き続け、技術や勘も後世に伝えることが出来ますから、職人さんは夢のある仕事です。

錆び釘に鋼付けしたもの。
shirataka yarikannna [白鷹先生の和釘につけた小刀] shirataka yarikannna [白鷹先生の和釘につけた小刀]

奈良朝時代、文官さんの腰に下げるもの
shirataka yarikannna [白鷹先生の槍鉋正倉院復元] shirataka yarikannna [白鷹先生の槍鉋正倉院復元]

ぼこぼこしか作れまいとは言わせません。

全国数多の古墳等から出土したちょうなの復元品。
おろし金から誂えてあるので、気の遠くなるようなお手間詰まってます。
現在、われわれが使うのであれば、一般住宅の大工さんでも登場機会のあるものでなくてはということで、
隅木のおちがかりの欠きとか、危険なにおいのする硬そうな節飛ばし、追い入れカキトリ、野母屋の垂木欠きナンゾで絶大な便利さを発揮する片手ちょうながよろしいともいます。
先生の次回作はこれかも?連休中に蜜に打ち合わせしてまいりましたので、やや期待してください。
私はブロック槌に刃をつけて、バシバシしばいてました。
思い切りやすくてよく働きます。
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柄どうしよ。。。

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