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2007年05月31日 Category :

 昔の鑿のかたちを出来ることならもう一度作りたいと言う鍛冶屋さんと、裏出しやすく研ぎやすい鑿が無いか?という両方の要望が出会い実現したもの。



この砥石は中砥石です。シャプトン#1000です。
3寸鑿で砥石の上を一往復、行って帰ってきて、この砥ぎ汁です。
さすがにびっくりしていただけますよね?
何を意味するのか?


ぶっちゃけた話ションベンちびる思いです。
これはアルミか?と思うほどのもの。とにかく良く下ります。
実現する為には二点あることが必要であると思います。



  • 硬い鋼が薄く付いていて、研ぎやすいこと。

  • 地金がそもそも研ぎやすいこと。


いたって単純です。

「そんなん昔は、みんなそないして鋼付けよったけんども、今は大工さん裏押し過ぎてすぐ鋼をのうならせよっから、やりとうてもできんのじゃぁ~。のうならせといて、クレーム食らうからたまらんわい!」と言われちゃいました。


なんとも理不尽な話。それだけ刃物を扱う技術の伝承がうまくいかないと言うことではないでしょうか?
失われつつある扱う側の技術と言うものは裏だしが最も代表的ではないかとおもいます。
出す理由は・・



  1. 裏押し楽。僅かに出し気味で食いつき異常に上がります。

  2. 裏隙の形がいつまでも美しく脚も細いまま。 砥ぎ下ろす面積も小さいままで楽。

  3. 裏の作る平面と軸と柄の芯の位置関係を、いつまでも平行関係に近い状態で維持できる

  4. 古材や堅い材木によって両刃鑿にされても、砥ぎ下ろす事無くすぐさま復旧できる。


1.金盤に体重思いっきりかけて、汗だくで押すなんて嫌です。しんどいです。出したいところだけ先に出しておけば、誰が押しても3分仕事です。これはやりすぎですが剃刀イメージしてください。


2.脚や肩・カッコウに金盤がほとんどあたらないようになりますので、当然生まれたままの美しいうらの形が維持しやすくなると言うもの。


3.裏押さずに裏押ししますと、当然穂先から甲のほうへ減っていくので、裏の作る平面が、刃先に向けてどんどん起きて行く事になります。そうなりますと、柄に力が掛かる方向と、刃に掛けるべき力の方向にずれが出てきますので、叩いても効きませんし、変なところに向かって切れたり、柄の口金付近に負担がかかり、中子折ったり柄を折ったりします。駆け出し鑿ご覧ください。裏押しが出来てちゃんと、穂・軸・柄 三位一体の位置関係を狂わせることがない場合、それはそれは使いやすい鑿とすることが出来るわけです。ここは重要です。記憶していただいて損はないかと思います。


4.鑿の刃先は鉋と違い、節やアテに刺さると色々な方向から負荷が掛かりますし、一撃必殺の衝撃も加わります。気の毒な星の下に生まれたものです。古材などは砂を噛んでいる事が多く、言わば砥石を切っているようなものですから、裏も傷だらけになるわ、刃先は両刃になるわで、大変です。海の向こうの硬い木材も、石灰質やてつっぽものが入っているものがあり、似たことが起こります。
再び刃をつける場合、裏を出さずに生真面目に裏を押して傷を消すのはめんどくさいです。何度か繰り返すうちに、鋼もなくなるでしょう。頑張って表だけを押しても、両刃代をすべて下ろさねばならず、もったいないくてしんどいです。楽になる為には、裏を出してから裏を押す以外他なりません。


他にも薄いことによって受けられる恩恵はあるようです。→薄い鋼はどうなのよ?のところ参考ください
この鑿はシンハル印の鍛冶屋さんでありません。


 鍛冶屋さんは、使う側一般の要望にあわせ、鋼は厚く、裏隙はモッッコリ深くとって、なかなか脚が太くならないようにして、格好を気にしますが、裏が出ませんので裏が切れたら押し続けるしかありません。

裏出しません→鋼厚します→裏思い切り鋤きます→ガッツで裏押し続けます→しんどいです。三位一体の関係が崩れます→勘も狂います。柄や中子が折れます。

つらいスパイラルです。。全鋼の刃物に近づいてきているのではとおもいます。欧米化でしょうか?
せっかくなので日本の付け鋼の刃物のおいしいところをかじりましょう。


 ローモルとは磁石の母材のスタート地点の鉄で、純度を限りなく上げたものと聞きます。
シリコンウエハーの鉄版です。例の古い錬鉄とかから作られると聞きますが、私にはいつもより黒く見える鉄にしか見えません。
曇り系の石で研ぎますと、よくよく黒く面白い表情になります。やっぱり高価だそうで、持っている鍛冶屋さんも少ないのであまり聞かない素材かと思います。

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2007年05月29日 Category : 砥石

←Click 昭和40年代の新聞に包まれて出てきた、中山台付きは、筋が極端に少なく、硬さをのこしつつムチムチとぎ味が定評ですが、台がカリカリに乾燥しており、カチカチに接着されていますので、水に漬けますと水分で急に反ったりすることがあり、石を割ったりすることがありました。


先人が張ったものなので剥がすことが出来にくいのですが、対策としまして、台の裏側より鋸目を入れて台の力を減らす。
この方法がよいかと思います。原始的だし格好はいまいちですが、実に的を得た方法でもあることは確かです。確実に台が動いた時に石にかかる負担を減らすことが出来ます。


さて、台を誂て貼り付けようかなとお考えの方に・・・



  • 木目でなく柾目を使う。

  • 当然ながらアテは避ける。

  • ボンドは、シリコンボンドをうんこちゃんのように盛り上げてスポットで付けておいて、その上から石を置くようにして接着すること。


などを留意下さい。
シリコンは、粘るので無理な力を受け流せます。取り外しもカッターを入れますと簡単に取れます。
柾目は有害な方向には狂いにくいです。
アテとは木に力がたまっているところ。材種により色が変わっているので見つけやすいです。

 割れないように台に付けるといった考え方がありますが、台に付けたので割れましたといった事態が、ささやかな知恵をもち併せていないことにより起こり得ます。
台つき砥石とお付き合いする場合、是非とも参考にしてください。
よろしくおねがいします。


 

2007年05月20日 Category :

三郎さんは布袋さんでおなじみですが、様でもあるということをどうかお見知りおき下さい。



べたになってしまった物を修正裏鋤き、染め直し、頭修正など 3000円程度から 作者の如何に問わず引き受けてくれます。
少し想って見て下さい。
裏鋤き、頭の捲くれ、磨き染色などをこなし、送り状、案内状書き込んで梱包して、個々の依頼主のもとにお届けする手間と、その代価は 果たして均衡か否かに想いをはせてみてください。
仏様です!! お仕事場にお邪魔しますと 著名な目を剥く高価な鉋の修理依頼のお品をよく目にします。
自らの作品とは異にするものでも 「良い勉強になる」と 眉ひそめることなく こなしていらっしゃいます。
ただただ、感心するばかりです。




お客様よりご依頼の、中古で購入されたと言う鉋刃。
田中昭吾さんの左寛治 玉鋼打ちのモデルと字が違います。
より以前の型だとお伺いしましたが、初めて見ます。
ちなみに、左寛治は合金鋼です。ホント鋼材に関しては嘘ばっかり書かれたものが多いのでお気をつけください。火花試験で一目瞭然。しかし合金鋼同士の場合、真偽の如何を知るすべは難しいです。
私も持っていましたが、軽く切れ、永切れしましたので、好きでした。
一等材のうらごう削りなどで便利でした。


今常三郎さんのところで入院中なので、また後ほど。

2007年05月20日 Category :

年末にお願いしていたYXR7鉋試作品忘れたころに出来上がりました。
鑿鍛冶さんらしく遊び心をもって三枚裏で作っていただきました。
軸も付けて5分くらいでちょん切って欲しかったのですが、今回は取りあえずなしです。


いくら気取って見せても、仕上げ鉋よりもへし鉋の方がお仕事では圧倒的に使いますので、永く切れて刃付けはグラインダOKというほうが、ずっと商品価値は高いと言う事になるかと思います。そこでYXR7で是非つくって見て欲しいと言う声を多く頂き、五百蔵さんにお世話になりました。ありがとうございました。


黒刃、刃なし・・・楔形になっていないので、削ってみようと思い立ちました。


マイグラインダは、日立工機BGM50です。色々使えるので便利です。職人さん二名、これに魅せられて、同じものを買ってしまうほど。このモデル最近値上がり激しいです。


極軟鉄の火花。C 0.3%と言われております。YXRは変色させても耐えるので、思いっきりゴリゴリできて、気分爽快です。


YXR7だけ削ると、暗いものが僅かにでます。


甲の部分、両端に力が入るよう中鋤してみましたがボコボコ。
一応カナバン上でもカタカタならんので、良しとします。後はブラッキー塗って黒く染めておわり。

次回気が向けば台でも打ちます。

2007年05月20日 Category : 大工仕事

 五百蔵さんの木目仕上げ槍鉋は、常三郎さんの明治22年以前製造の地金を使うことで面白い模様が出ますが、鑿鍛冶さんは穂だけしか作りませんので、柄は外注です。


しかし、長いものが無くて、特注扱いで4桁半分近くまでコストが掛かります。
2尺の柄でも4桁寸前かかるといわれ、以前より五百蔵さんに「あんた、作ってみ~」といわれておりましたが、このたびお買い上げのお客様より、柄付けや鞘付けの依頼を頂き、頑張ってみました。実践では、2尺5寸以上ないと使いにくいので個人的に長尺でつけることにしています。
長すぎる場合は切ればいいじゃないですか!短いのはどうにもなりませんから。
私が、奈良にいたころ見習い雑用として親方のものや、兄弟子のものまで沢山作りましたが、5・6年ぶりに作りました。


柄の作り方は二つ方法がありますが、今回は昭和初期の桐ダンスの廃材を地元の桐箱屋さんより拝借して、これを柄とします。厚さが5分くらいなので、二枚張り合わせる方法を今回は選択しました。
鞘は、木曽ヒノキ切れ端です。例の寺の格子天井をした際の、きれはしです。


桐の五分板に芯墨を付け、下半分と上半分をあてがい鉛筆で一周します。単純ですが無難かと思います。


鋸目入れ。おおちゃくして、その辺に転がっていた265横挽き替刃で・・・


埋め木鑿が便利かと思います。


下が四角で上が三角。分けると楽です。糊を付けてクランプで挟んで置きます。このとき一度穂をセットした状態で、締めます。締めると糊が湧き出てきますので、穂を何度か抜き差しして、不要なのりが出ていないか調べましょう。薄めに糊を塗ることと、接着面に少し筋彫りしておくと、非常に接着力上がり、湧きでにくくなります。


乾くまで暇なので、竿の切れ端の上に刃を押し付けます。


穂のRに沿って帯のこで挽くと後が楽。


同じくして、頑張りました。


帯のこで柄を丸めてから、適当に鞘も荒成形。これ、帯のこだけでここまで仕上がります。私の帯のこは日立CB65Fで8寸の高さまで製材できますが、現場用可搬型です。応用しだいで色々出来ます。
ここでの丸めたり、鞘の山形などを取る方法は危険いっぱいなので、秘密とします。
ぼちぼち削るか、鋸目を沢山入れて、折り取るほうが安全です。


あとは、ガサガサしたところを鉋で仕上げて出来上がり。当日鉋無かったので、のみでそりのところ仕上げました。乾燥時間おきながら約2時間仕事。パワーオフマシン!帯のこ万歳ですね。
トウや紐巻いてあげると尚良いかと思います。紐を刀の持ち手のところの巻き方で巻いて、石ちゃんで塗装しますと、切れることはなくなります。しっくり固まっていい感じです。石ちゃんは実に多用途ですね。



太ちゃんです。


下側を5分伸ばすと、安心して扱えます。挿すときは、伸びたところにおいて前に進めてOK。 抜くときは、柄をしっかり握りながら、親指一本で押して抜きます。
片方は柄、もう片方で鞘と言った具合に両手で、抜きますと、ぱっと勢い良く抜けたときに反射的に元に戻そうとしてしまうので、良くお手手に刃が刺さるのです。なんどかこういった具合で怪我をしてしまった先輩方を目撃しているので、スリッパ型の鞘を片手の親指だけで抜くようにする方法をお勧めします。


これは鋸の柄。普通に紐巻きです。石ちゃんで固めて、撥水・防汚・耐久性向上。槍鉋の柄は最終的にこのように、鍛冶屋さんの梃子の巻き方で仕上げました。梃子巻き方も二通りあります。


石ちゃん!石養生・油壺の油染込み防止目止め材などなど実に多用途。手に入れて後悔なき逸品であると思います。

2007年05月11日 Category : 砥石

同じ原石から・・・


5連画像


同じ原石から出たのがわかるかと思います。巣板からすが同じ石からでます。
このようにカラスは一番底の圧の掛かったい石で横とか裏に巣板が張り付いています。
巣板は浅めから良くでると聞きますが、カチカチ深層本巣板が出ます。
底の巣板は本巣板と呼ばれます。高島の場合灰色から浅黄・黄土色まで幅広くあります。


 どれも個性が強く、何れかの特性に抜き身でた物多く、東物のかた口を一通りさらったお方がこの一番硬いもの好んで使います。
初めて使う天然砥石は高島一般層が人気です。腕を磨き立ち戻る所もまた深層高島。
生まれ出でた鮭がまた同じ河に戻ってくるかのようです。

2007年05月11日 Category : 大工仕事


 連休から大工さん抜けて、石こさえてました。
機械と道具色々開発して、硬い石でも一人工50枚以上作れるわけです。
非常に硬い石は、ダントツで人工を消費します。
一般高島などの柔らか物の 4倍以上といわれております。

ちょっとした、知恵を生み出すためのthinking timeと機械と良い素材に投資できる事で後の仕事が非常に捗ります。
平成の世に生きる職人さんならば、手道具の延長として、マシ~ンも上手に乗りこなさなければならないと思います。手道具とマシ~ンは表裏一体で、手道具が巧いとマシ~ンも巧いものです。そうでなければ、価格競争や納期にかけることの時間を約束できなくなってしまいます。仕事に掛かる前に、価格と納期を打ち立てる事ができない職人さんはアウトの烙印を押されてしまいます。出来た時が納期だというのは、勘違い甚だしい時代錯誤。


 このような経緯で、お安く提供させていただく事ができるのです。
あまりにも良く聞かれて、その都度お答えするのが大変なので、ここで述べさせていただきます。
ちびるような石は確かにありますが、そんなものを100っこ持っていても、仕事は捗りません。
平素使ううものは、ブヨブヨ高島とか神前戸前・大平・新田など、研磨力が大きく刃当たり良く、勝負が早いものです。時間がもったいないからです。柴野さんの鑿とブヨ砥石でも例の切れ味なので、これで万歳です。
一撃の切れ味がほしい時や、気が向かない限り、カチカチの人気の石は使いません。
実は人造も色々使います。
私の場合、石は消耗品の仕事道具なので、飽きたり欲しいかたがいれば売ってしまいます。
仕事が効率的に捗るマシ~ンの方が好きです。
逆プロモーションブログになってしまいましたが、どう考えてもマシ~ンに懸けたほうがコストパフォーマンス大なもので、素敵な石を持つ情熱に欠如ぎみです。


 そろそろ本題に戻りまして、高島と新田をやっつけたのですが、高島からす・深層高島巣板・新田とキッチリ分けておいてます。2本境界線が引けますがとの辺りか分かりますでしょうか?
もちろんこれは売り物。目の青いかたからの依頼品もありますが、気になるものがありましたら、一報ください。手間が省ける分激安にいたします。
よろしくお願いします。


 


 

2007年05月06日 Category :

  鋼が架ける刃物文化の架け橋

碓氷さんと常三郎さんは、非常に懇意で鋼材の交換、三代目常三郎も相当昔々の碓氷さん夫妻がお仕事されているVTRをも所有されるほど。

 年末から今年初めにかけ常三郎さんの東郷零号短冊・尺か尺五くらいのものと、往年の青紙スーパーY鋼・スウェーデンアッサブK120・洋玉鋼オーストリアシーラーブレックマンの四鋼種を交換されました。どれもあまり聞かない珍しい四鋼種と零号一本って?と思われがちですが、東郷鋼は碓氷さんでさえ入手困難との事。
しばしば、廉価で東郷鋼鉋が出回っておりますが、播州でも常三郎さんをはじめ古希を超えられた熟練の鍛冶屋さんが、短冊を僅かに所有するところしか目にした事がありません。妙です。
碓氷さんの鋼の組成表も頂きましたので「続きを読む」に載せておきます。

スーパーYは現行のスーパーよりも炭素低めです。
他の鋼材や各元素の振る舞いに関しては常三郎さんのページ参照ください。
Yは碓氷さんの例の鉋に採用されている人気の鋼です。

東郷零号を再現させようと尽力したものが日立青紙スーパーで、非常に組成が似ているのがお分かりになるかと思います。
犬首は、黒船の大砲を刳り抜く為のバイトとして生まれ、タングステン系高速度鋼の開祖ともいえます。耐熱鋼、ハイスの祖先ですので当然火造り鍛造も苦しくなるわけです。

アンモニア合成を発明して爆薬の大量生産が可能となった事と同様、新しい技術革新は軍需によって世界に拡散伝播してゆくのでしょうか?少々皮肉な話です。
このように、歴史的背景の色濃い古の数少ない鋼が廉価でしばしば見るのも不思議な話で、付いた鋼を知りたいと思えば火花試験で、炭素鋼か合金鋼であるかの区別は付きますがそこから先は一筋縄でいきません。
零号の場合、スーパーとほぼ同じといえますので、分析に出したとしても分からぬだろうとのことです。

 東西の巨匠が手を取り合い、鋼材・技術を共有できることで、後の世により良い魅力的な日本の刃物文化が伝わるものだと信じます。
私たちにとってはなんともありがたいお話です。
常三郎さん三代目は、暖かくなったら鍛造してみようとのことでしたので、楽しみです。
碓氷さんのレア4種鋼材の写真は、後に出します。しかし見た目はただの錆短冊です。
取り敢えず、参考までに・・・

青・白・黄紙などの一般鋼材、短冊や五分角など。
タグ色で鋼種分けしていたのが呼び名の由来。
何十年も前のもの。


東郷鋼にも色々ありました。当時の河合鋼店取り扱い。


このタグの色あせたものを、常三郎さんのところで見ることが出来るかと思います。
探してみてください。


これが何かお分かりになった方に、送料いただければ新田巣板プレゼント!!
よろしくお願いします。

続きを読む "東西二大巨匠 智・技・材の架け橋"
2007年05月06日 Category : 玄翁

  櫃色々櫃色々。見えないところをかまってください。


櫃の断面です。
用途や種類によって色々ありますが、取り敢えず、3番は抜け勝手であってはなりませんが、結構今時の量産玄翁で見ます。頭だけで販売しているものを良くご確認ください。
どう頑張っても、抜けてしまう事が約束された櫃の形状です。


1・2は他職種の槌で見ます。
安い大工用槌では1・2・3が、パンチでぶち抜いたままのもので、いずれかに属します。


4は抜いた後、両側より穴さらえで櫃の中まで鍛造したもので、乾燥しきった柄を例の方法で柄付けしますと、最も抜けにくくなると思います。

福島さんの自由鍛造にて、玄翁の櫃に命が吹き込まれることによって当たり前な玄翁が誕生します。
量産のものではこの当たり前がないがしろだと思いますので、とかく良く抜け、良く飛びます。


 柄が入ってしまうと、何の見分けも付かなくなってしまうと思いますが、このように見えないところにこそ魂が入っていると言う事を、知っておいてください。
見えないところに真実ありです。



よろしくお願いします。

2007年05月06日 Category :

『お化け高丑』改め『ドンガメ高丑』
突き叩き兼用50+年物アッサブ鋼鑿
その後


 私からの要望は、大欠けはしないけれども、非常に堅い逆節などで小さく欠けるので、熱処理再試行の旨お伝えしておきました。
何度もいじめて一分以上下ろしました。
柴野さんも、年長の名だたる職人さんに色々教わってきたようで、手間は掛かりますが違った熱処理で、例のテスト鑿を再処理していただきました。
職人さんは、苦労して覚えてきた事は容易く他に伝える事はしません。特に熱処理は秘密裏にされてきております。これが職人さんの財産だからです。
忍耐を重ねた愛弟子に向けてか引退されたか、引退を考えるようになった職人さんくらいです。「伝えても良いかな?」と考えるようになるのは。
どうやって聞き出す事に成功したものか?非常に気になるところですが、日頃より色々な職人さんと横の繋がりがあり、見習うべきところです。


 改良熱処理で出来上がったものは、同じものとは思えぬほどの出来です。切れ味に忍耐も加わりました。
手間を掛けて頂いたのにもかかわらず、見た目は何一つ変わらないのが少し気の毒なほど。
数人の大工さんから、キッチリお代を頂いて使っていただいてますが、評判よろしいです。
キッチリお題いただかねば、正直な感想を述べないものです。 


 耐衝撃性と食いつきよさ両方が良く要求される、例の形状の鑿で何本かまとめて作っていただきましたが、現在残り1。
世に出せるものとして、紹介させていただきます。
改良熱処理でのアッサブ鋼鑿の刻印は、何故か『ドンガメ』刻印です。立に見えますが、亀だということです。
よろしくお願いします。


 

2007年05月03日 Category : 玄翁

櫃寸法の取り方は、fujibato.comで紹介していますが、いざ叩き入れる際に、柄がよく割れます。そこで、鑿の柄の様に下がり輪をつけて叩くか、番線で締めて叩くかが無難ですが、それも面倒な時はごらんのような方法でもよろしいかと思われます。
木っ端をVの字に切り込んでクランプで締めただけです。
はい、簡単で結構確実です。思いっきり叩いていただいて結構。
これは、おおちゃく過ぎます。もう一個クランプ掛けてもいいかも知れません。
ヒノキの節の上で柄の端を叩くと効きます。硬くて傷が付かないとこで叩くといい感じです。この玄翁は目の青い方からの柄付け依頼品。
玄翁の頭の方を叩くと櫃がつぶれるのでやめましょう。


 誰でも簡単確実迅速に出来る方法だとおもいます。

2007年05月03日 Category : 大工仕事

上層の屋根を仕舞ったところで、内陣の格子天井の釣り直し。


天井裏。どこかで解体した竿天の竿を水平に渡してそこから吊っていたので、竿がだれて、天井もダルダルでした。
今風に、慣らし桟をおき小屋から吊りなおし。


あとは瓦葺きがメインです。

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