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2007年09月26日 Category : 砥石

 漆芸・刀剣研ぎ・彫り物・包丁刃付け職・等々色々な方からの思いもよらぬ要望があり嬉しく思います。
ありがとうございます。
しかし・・・どの種類の石にも賛否があり、現段階ではこの職業の方のこの工程にはこれだ!といった御案内の仕方が全く出来て居らず御迷惑おかけしております。
ある意味仕上げ砥石より難しいところもありますが、がんばります。
どうぞ、お手柔らかにおねがいします。


iyo_white-pink4.jpg image by mifuqwaiiyo_white-pink3.jpg image by mifuqwaiiyo_white-pink2.jpg image by mifuqwaiiyo_white-pink1.jpg image by mifuqwaiiyo_white-pink.jpg image by mifuqwai
白星伊予砥。柔らかめで粘りある砥膜が錆を除ける目的での研ぎにとても好評。
包丁など刃付けにも向きます。1000番以上の生地であると思います。
お寺の軒先修理の時に出た垂木を止めるデカイ和釘の錆取りを試みました。ザックリ下ろしてくれますし、目視に反して条痕(傷)の深さが浅く、後の研ぎでの傷けしがたやすいと言う御意見は多数賜っております。
少しこするだけで、このようになります。個人的には、白・ピンクが一番好き!皮ケツも鮮やかで中山のようです。
今回採掘した間府では、桃色が混じったものが出るところが、伊予中岡氏の最後の間府とは違うところでだと思います。その代わり、赤星・黒星は殆ど出ません。
次回伊予のお山に伺う際に、この程度のよき石を白鷹先生にお渡しせねばなりません。


iyo_komedo9.jpg image by mifuqwaiIMG_1977.jpg image by mifuqwaiIMG_1974.jpg image by mifuqwai
駒型に作ったものです。一つ一つ皮むきしました。
少し水気を帯びると、鮮やかに発色します。
右の二枚の画像ご覧下さい。一番右が乾燥状態。

iyo_komedo2.jpg image by mifuqwaiiyo_komedo4.jpg image by mifuqwaiiyo_komedo5.jpg image by mifuqwaiiyo_komedo7.jpg image by mifuqwai
虎目・縞・黒蓮華・シダなどです。
黒い模様の黒蓮華とシダは、加水で顕著に現れます。
虎目・縞は切り方を工夫すると楽しい模様が出ます。
生地荒れているものから比較的細かいものがあり、硬さも色々・・
製品として紹介するのに困ります。
とても硬い物の場合、昔は硯にもなったと聞きます。


iyo_komedo8.jpg image by mifuqwai
蓮華・紅葉です。これもまた色々な特性があります。特に加水で発色顕著です。


iyo_komedo6.jpg image by mifuqwai
煙硝(しゅんしゅん)です。硫化鉄を多く含み、これが砥石としての力を向上させます。
プニプニからカチカチまであります。
伊予中岡氏の赤星などはこの系統に近いと思います。


iyo_komedo3.jpg image by mifuqwai
白星。桃色蓮華混等。
柔らかで生地の細かそうなものが多く、刀剣関係の方に一定の評価を賜りました。ばらつきはありますが、一番触れが小さいかと思います。名倉というより錆取り消しゴムにも使えます。


iyo_komedo1.jpg image by mifuqwai
梨月??錆身。
無茶に硬いものが多く、使えないと思っていましたが、思いの他特殊な使い道をする職人さんがいらっしゃいまして結構な人気です。
砥石を削り込むような形で生地を整えたりすると良いそうですが、ここは主観により賛否両論であると思います。
 


iyo_komedo.jpg image by mifuqwai
謎。
水に漬けて見ないと分かんない物で、おかしな色を呈するものが有ります。
左下はとてもレア!初めて見ます。

よろしくお願いします。


 


 

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2007年09月25日 Category : 包丁

okurachan.jpg image by mifuqwai
 今日は、ちょっと幸せな事に気づきました。
砥石を散々、弄って来ておいて家の包丁はこの有様。下記動画参照ください。笑えるほど切れません
私が出張で買った安い包丁を半年くらいとがなかったものから、先日白鷹先生に頂いた包丁に交換したのち、オクラが出てきたときに、ぼけっとしている私でも流石に気づきましたよ!
ピッチが何時もより細かく、おくら一つ一つ角が立っているではないですか。
口に入れると、角の立つ歯ごたえがタマリマセン。
かじると初めて粘りが出てきて、二度楽しめました。

今までは、無理やり切っていたので、ピッチが大きいし、繊維がすでに鉢の中でつぶれ、おいしいオクラのネバネバがだらしなく垂れてました。
そんな事でさえ、良い包丁で刻まれたオクラを口にするまで気づけないままでいたのです。
これで生まれた時からオクラ大好きといっていた自分が、恥ずかしいです。

 皆さん毎日の生活で最も大好きであろう”食”を下支えするのもまた刃物如何である事だと考えると、今までは私は道具の切れ味を引き出すことしか興味がなかったかのように思いますが、そんなこと二の次に思えたりもします。


 良い刃物と砥石にも、何でもないような事だけど少しだけ幸せな事に向かうための気づきが色々、少しづつ隠れているのかもしれません。


poor_chefknife.flv Poor_chefknife video by mifuqwaiキレマセン・・

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2007年09月21日 Category : 砥石

 遅くなりましたが続きということで。
前置きは、コメント欄読んで頂いた事として、書き書きいたします。


砥取屋土橋さんとお話させていただいて一番思うところは、採掘する者としておそらく日本で最後になるであろう世代を担う物としての使命感に心燃やしていらっしゃる事。
天然砥石を使う方々へに対する門戸の間口を如何にして、今後拡大し続ける事ができるか?
よくよく思慮なさっていらっしゃると感じました。


そこで、一つ我々にとって出来ることとして、思い立つ事があります。
研ぎの奥の深さとか、人を選ばすきっと伝える事が出来るような、刃を付け切れるようにする楽しさをどうやって知っていただくか?
人々が、天然砥石を使ってみようという想いを支え育む為に、「何でも研ごう会」なるものをやってみようというお話に、私はとても面白く魅力的だと思いました。
読んで字の如く、競技でなく誰でも気軽に、とにかく何でも研ぐということが目的で、遊び心で望むもよし、精神統一させ心磨く為の良き媒体としてもよし、研ぎ比べて刃物の表情を楽しむもよし、となんでもありです。
私は、やり鉋とぎの実演でもやろうかというお話やら諸々で、大いに盛り上がりました。
伊予砥をはたいたあとで、埃っぽく小汚い私を、何のためらいなくお宅に上げていただき、色々と熱い想いを打ち明けていただき、誠に感謝感謝致します。ありがとうございました。

 東の硬い石が最上であるというのが一般ですが、たまたま鳴滝や菖蒲に露頭した砥石が多く、発見されやすかった環境があったから、確固たる歴史と伝統が形づくられたのかもしれません。
例えば、研磨力の乏しい砥石として魅力が少ない合い石と本石の中間的性質の中石で本石のように層状になり板状粘板岩ではなくお芋型の原石が産するとしてよく知られる、大内は間府が沢山開いており、低い所からは見事な本石の特級品が産する事もまた事実。
鉱脈の巾も東の比にならないほど広く、各層厚く整然たる層を以って成っております。
とんでもない生地のそろい方・層の整然さや、板状にきちっと成り最も本石らしく、本石中の本石の名を冠するに相応しいものだとおもいます。
生まれや層に拘らず石の力と生地の整然さに注目していただけるのであれば、これ以上の素晴らしい石はないと思います。
巣板は巣なしが多く、良く積んでおりタマリマセン。他も整然と厚く成り素晴らしいです。鏨も一撃必殺で掛かりそうで、作る側からみても魅力的です。
研いで良い石は、作りやすい石ということもまたいえることだと思います。
大内は、お芋型原石でかつては船のバラストウエイトとしたり、昆布砥としたりでよい印象は持っておりませんでしたが、原石を見るだけで、馬鹿な先入観ほど恥ずかしい物は無いもんだと思い知らされました。
間府がおおく開いており、大当たりもあるんだよっということです。


 製品を見ても、皮ケツさえ捲くって鍛えれば、東の特級品と容姿が見分けつかない物が余りも多くてこれもまたチビリマシタ。はっきり言って研いで見ても分からない物が多く、今まで産地ごとに分けて石を紹介する事の無意味さをひしひしと感じてしまいました。
人も石もおなじくして、本当に力のある石が評価される時代が来ることを望みます。
産地に踊らされる風潮により、明らかに無茶な判子突きを横行させた環境をこれにより淘汰できるとも思います。

 この日の出来事は、石の生まれに対する偏見を戒め、どのような石が本当に価値があり求められる物なのか??????
私にとって、大いなる悩みを与えるきっかけとなりました。
電撃的出会い。その真意は、お山の中で見られたくないところを見つかっちゃったという事などではなく、この悩むべき事が出来てしまった機会を与えてくださった事他なりません。たぶん・・・


 読んでくださった皆様は、石のどこに価値があるとお考えでしょうか?
伝統と生まれ?素性?大きさ?いろいろ?ぜんぶ?第六感?
気になります、よろしくお願いします。
 

2007年09月19日 Category : 鋼材

Tamahagane_and_modern_iron.jpg image by mifuqwai
春先から実験していたものです。
同じように黒い肌が付いていたものでしたが、このように差が出てきます。
右は大阪市内のお寺のもので戦前昭和18年に屋根替えしたさいに、野隅木に刺さっていた、かすがい。
左は、江戸期以前の釘を纏めて固めたもの。
銅板の上において、野ざらしにしておきました。
これで、自然界にあるときとくらべ随分早く時計を回す事ができます。


かすがいをどのようにして、時代を見分けたかといいますと、話が長くなるので又の機会にでも。
異種金属が接したまま、濡らしますと何時もの何倍も錆びやすい金属が錆びて、その分錆びにくいほうの金属はそのままを維持できます。
金属のイオン化傾向の違いで起こる現象で、この傾向が大きいと錆びやすいということになります。
亜鉛より鉄。鉄より銅が錆びにくく、船体に貼る亜鉛ブロックが良き例です。


 木炭で還元された和鉄は純度が高く、何度も折り返して鍛えて有ります。変わった形で混在する酸素原子のちからもあり錆びにくさがどうだとか耳にした事がありますが、良く意味が分かりません。
リン・硫黄が少ない鉄は錆びにくいという例として、みれとれるものだとおもいます。
何でも取敢えず実験です。
 

2007年09月19日 Category : 鋼材

rail1.jpg image by mifuqwai rail.jpg image by mifuqwai


 相当古い双頭レールです。木炭銑チェンと師に頂いた、セットウハンマの頭と砥石を鍛えるタンガロンハンマとレールから練って作った地金棒も写ってます。
レールは、とある建物のH鋼代わりに使われ、コンクリで固められて今日まですごしてきたもので、言わば再々リサイクル品です。
この横文字単語は近年流行ってきていますが、鍛冶業界では大昔から良い刃物の地金として無くてはならない物でありごく普通におこなわれてきました。
約4尺30Kgあります。きっと、一生常三郎様には頭上がらないと思います。ありがとうございます!!!
三木の常三郎さんのところへ、UKの刻印が付いた奴を是非という白鷹先生を初め色々な方より御遣いで明治25年頃日本初で敷設され鉄道のUK(英国)製双頭レールとかチェンとか切りにお伺いしましたが、刻印長々と打ちすぎで思いの他長いわ、アセチレンの火口が分裂しちゃってキレマセン・・ということで、繋がったままの長尺重量物を頂いちゃいました。
なんともおこがましく、罰当たりな私だと思います。この種の鉄は、鉄であって鉄ではなく銅の目方等量以上の価値があるといわれ、カサと目方がはるだけでゴールドバー持ち逃げと実質的にはなんら変わりません・・・
てっちゃん達にとっては、夢と歴史遺産的価値がぎっしり詰まった高貴なる金属です。

旧字体の鐵(鉄=てつ)は金(かね=金属)の王たる哉(かな=~でっせ!~だよぉ!)と分解すれば書けると言う先生の名言がございます。このだるまちゃん型レールもそれを冠するに相応しいものといえるのではないでしょうか?

 レールは伊予に行ってから、鉄工所に入って、先生の思いのままの長さに切っていただき、端っこは頂く事にしております。これはお返しするつもりです。他リクエスト頂きました方々には、御希望どうりスパッと切ったスライス物が実現できると思います。
今度原石を掘りに行くまでまっていてください。


 チェンは鋼付けハンマとかポンチの作成に野鍛冶の職人さんが名乗りを上げてくださったので、北方にお送りいたします。要望をお聞かせいただきました皆々様には、時間がかかって御迷惑おかけしております。
確実に、少しづつ進めておりますので、無期限適当にお待ちください。
よろしくおねがいします。
 

スレッドテーマ:雑記:ブログ

2007年09月13日 Category : 砥石

 この日は、3KWトランスを担いで京都のお山に登って、伊予砥の皮むきや、柱状節理の呪いとも言えるサイコロ状砂岩原石を、鋸が掛かる大きさまで割るために、鋸目をある程度入れ小分けにと頑張っておりましたが、こんな物割れません。
仕上げ砥石のように、弱点がある程度見えたり予測できるようなものでないので、力技では無理なようです。
かなり修練が必要なようです。
私は、かなり気が短いので飛んだり跳ねたり思いっきり投げて割ろうとしていたのですが、上がるのはイライラ指数と息ばかり・・・
これではただの脳みその薄い原始人ですね。
ガッツも削れ、うなだれてふと気づくと、興味深げに見つめていらっしゃる男性がひとり、
誰も来ないような山だからこそコッソリ原始人ができると思ってすき放題やっていたというのに・・・・「み~た~な~!いつから見とったんじゃ~勘弁してくれ~」とかなり恥ずかしい思いをしました~。
彼はとかく多くを語らず、鏨や大ハンマを持ってきて頂き、思うように割る事ができました。
ありがとうございました。
やはり仕事は、力技ではなく知恵と道具如何です。

これが、砥取屋さんの土橋さんとの出会いでした。
何も言わず助けていただいた事。それに、醜態も見られてしまうと、人間開き直ってしまうものです。
大いにお話もはずみ,帰りにお伺いさせていただく形になりました。


結局この日は朝五時お家をでて午後六時前に伊予砥石のお仕事を終え、それからお邪魔させていただきめん玉飛び出るような体験をさせていただき帰宅したのが午前様でした。


続きは体力を回復させてから書かせていただきます。長い一日でした。

2007年09月10日 Category : 鋼材

先日の火花の話の件です。
鋼は、思いっきり大きく分けて炭素鋼と合金鋼に分けることが出来ます。 炭素鋼は、人類が始めて手にした鋼であるといえ、鉄と炭素の二種元素のみで構成されます。
これらのみで純度が上がれば上がるほどに、また熱処理の妙技が掛け合わさると素晴らしい物が出来上がるといわれてきております。
また主に五属、六属に属する典型非金属元素である、P燐、As砒素、S硫黄、Seセレン、は鉄にとってとっても有害です。
しかし、炭素は木炭やコークスが燃えるのと同様、当然酸素を好み呼び込むとされ、結果錆びやすい鋼となります。 よく錆びると深く穴が開く鋼は炭素鋼である可能性が高いと考えられます。

 もっと簡単に調べてみる方法があって、グラインダで火花を飛ばせば、一発で分かります。 夏によくやる線香花火が、炭素鋼火花の良き例です。 線香花火は、黒色火薬ベースで、(硝酸カリ KNO₃)+炭素+鉄粉が主力で作られる花火です。
shirogamispark1.jpg image by mifuqwaioldtool5.jpg image by mifuqwainomibefore.jpg image by mifuqwaioldtool3.jpg image by mifuqwaioldtool2.jpg image by mifuqwaiDVC00012.jpg image by mifuqwaiDVC00011.jpg image by mifuqwai
この7枚画像は、出張仕事での文化財修理で出てきた道具を、夜が余りにも暇なのでお直しした物。My 日立工機BGM50はとてもステキでして、右のワイヤブラシで錆落としです。
明治初期以前より手付かずでしたので、それ以前の道具と思われます。クタクタに錆びて、裏にアナポコ開いてます。裏だしを強烈に何度も行いアナポコ除けましたが、ホトホト馬鹿らしく思いました。
炭素鋼の典型火花。

DVC00149.jpg image by mifuqwaiDVC10038.jpg image by mifuqwaiDVC00152.jpg image by mifuqwai
踏鞴製鉄でできるケラ。鍛えて玉鋼とか和鋼といわれるものになります。
冶金時に過還元雰囲気に晒され浸炭しており、これもまた火花飛びます。
真ん中が綺麗でモテそうですが、有害な元素が介在すると綺麗な色になるとの事。左が良品

watetu_3.jpg image by mifuqwaiDVC00150.jpg image by mifuqwaiDVC00155.jpg image by mifuqwai
江戸の掛かりの頃の貴重な和釘で一本7寸クラスの良き物でした。
釘は細いところが浸炭しており、地金にする事は難しいとされてきました。
鍛えながら炭素量を下げ、焼きの入らないような鉄にできるということで託してみましたが、この有様。
無論見事な焼きが入りました。こうなてしまうとお釈迦様で、薄い身の刃物の地金とする他生かす道はございません。残念ですがそのうち包丁にしましょう。偉い先生に知れたら大目玉です。


20050807_37238.jpg image by mifuqwain20040810natu.jpg image by mifuqwai
これが、本題でございます。左がイケイケのときの線香花火で、炭素分が大量にあるときの物。
右は、晩年の線香花火さんでこの火花が、壮年期と対比されなんともいえぬ趣を感じるものです。
炭素がどんどん空気に触れ燃え抜けてしまったので枝分かれしない火花になると言う事は、線香花火を純粋に楽しみたいのであれば、知らないほうが幸せなことです。


鉄と炭素が混在すると、あのような綺麗に枝分かれする火花となり、炭素分が多いほど顕著です。
0.5%超えるとまぁ綺麗に枝分かれするので、誰でも視覚的に見分ける事ができます。
鋳物は2%近くあってとっても線香花火のように分かれます。
炭素と一緒によく燃える鉄は、こんな感じだと思って問題なかろうかと思います。
燃えやすい鉄=錆びやすい鉄 です。
 


 合金鋼は、西洋で開発された鋼で熱処理特性や耐摩耗性が向上して95%以上の中堅クラス以上の鉋は、合金鋼であると思って構わないかと思います。
Crクロム、Wタングステン、Vバナジウム、Moモリブデン、Niニッケル、等々 遷移金属元素がよく添加されます。
白鷹先生自身が記述した記事にありますとおり、近世製鉄法である何十メートルもある巨大な高炉によって、コークス・石灰石・鉄鉱石を積み、大量送風・完全溶解冶金では、大量生産・歩留まり向上は望めますが、化石燃料の宿命といえるコークス内のリンと硫黄もインゴットの中に介在してしまいます。産業革命時分において木炭を還元剤として使うやり方ではリン・硫黄の介在は木炭自体の炭素分の純度が高く懸念されませんでしたが、コスト高と森林破壊を招き、それを避けるべくしてコークスが台頭し今に至ります。
有害元素類を硫化物として封じる為モリブデンが添加され、それが金属結晶間に居直る事で錆が根付き、「現代鉄は内側から錆びる。」と俗によく言われてしまうのです。
二硫化モリブデンという響きはよく耳にするかと思います。黒いグリスです。結晶が平面状で圧縮に耐え結晶同士よく滑るステキな特性をもちます。重負荷軸受けにモテモテで熱的・科学的にも非常に安定で不退転です。
これは、単純に硫黄とモリブデンが非常に仲良しという事を意味します。
硫黄を二硫化モリブデンとして封じる事ができてもコイツが、結晶に根付くとそのまま錆の導火線となり、内部から爆破という時間差的というか時限爆弾のような有害物質ということになるかと思います。
詳しくは、白鷹先生が記した記事や、出版された本をお読みなると宜しいかと思います。


Cr・Niは不錆鋼のための不可欠な元素。
18-8ステンレスは 18度クロム 8度ニッケルを意味します。
これらの金属元素が添加されるとたちまち燃えにくい鉄となり、青紙などの特殊鋼(合金鋼)の錆の根は浅く、合金度が進むほど顕著です。
真っ赤に錆びた燕鋼ではその端を実感しました。磨けば見事に復活します。
青紙の火花は、先日Kiyondoさまがリンクを張っていただいたところに載っていると思います。
典型かとおもわれます。
燕とかハイス・V金・銀紙などは更に暗く殆ど飛びません。


玉鋼と銘打った鉋はよく目にしますが、先日Kiyondo様に試していただいたような火花である事が殆どです。
昔は、とっても適当であったと思われます。

多くの鉋鍛冶さんが、青1Bが一番無難で良いといいます。私も普通に仕上げるような物は青1Bです。
お財布にも優しくよく働きます。
鋼種云々は、遊び心かもしれません。
私は使えてよく働いてくれれば何でもいいので、尚そう思います。

今回御紹介させていただいた記事では、炭素鋼か合金鋼か大きく見分ける事ができます。
炭素鋼は SC・SK・黄紙・白紙・スゥエーデンアッサブ・同サンドビック・常三郎さんの川鉄炭素鋼・和鋼・玉鋼くらいだと思います。
鋳物は炭素大量に含んだ鉄です。
色々こすって遊んでみてください。
よろしくお願いします。






 

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2007年09月05日 Category :


 金物マガジンVol.4は読んで置いてください。

関西のほうしか出ていないかと思います。欲しい方がいらっしゃれば東の方でも何とか段取りしたいと思います。


Nobori_MrHayashi.jpg image by mifuqwai
本誌ではそんな事おっしゃておりますが、それは手にした方一人ひとりが職人さんに対して思う事。



取敢えず、これだ!めん玉とびだしてください。


noborinailcutsaw2.jpg image by mifuqwai
noborinailcutsaw1.jpg image by mifuqwainoborinailcutsaw.jpg image by mifuqwainoborinailcutsaw3.jpg image by mifuqwainoborisaw1.jpg image by mifuqwainoborisaw.jpg image by mifuqwai


「ふざけるな~考えられへん!」と言いたいほどに切れます。今まで釘があるかないかドキドキしながら挽いていたのが馬鹿らしく思うほど。

これでも、10回以上は釘をひいてある鋸であるとの事!

考えられません。しかも道が曲がったり、屑が詰まったりもありません。

北洋材の夏目がフカフカの材でこれだけ切れれば、ハッキリ言ってドウツキとか留め挽けます。

縦横斜め満遍なく挽けるのも憎いです。

御存知のとおり、替え刃や普通の本仕込本目立てで釘挽けば一発でお釈迦様になってしまいます。目が飛んでバラバラ!

今日から「ここを挽けば・・釘があるかも?」と言う強迫観念から開放されます!これはとっても幸せな事じゃないでしょうか?



 大工さんはそこに釘があると分かっていても、敢えて挑まなければならない時が多々あり、断腸の想いで一本潰して材を釘ごと断ち切る場面が多くこれは救世主ものです。それで「切りたいときののぼり」と言うお題もくにさせていただきました。


鋸には種もしかけもありません、そのにへんにある本仕込九寸の鋸の目を切り返して、のぼりさん独自の耐久性のある刃をつけたまでです。


実際、昨日私が頑張ってしまいましたのでご覧下さい。




音が変わるだけで、普通に切れます。手ごたえ的には節があるかな?と言う感じです。

金きり鋸は、鋼材・熱処理・波状に並ぶ変な目たてであり、全く異なります。木はまったく切れませんし、こちらのほうがはるかに速く釘を切断できている事が分かるかと思います。

材はSK5とか黄紙・白紙2号までです。(0.5%-1.0%Carbon)

今回は普及品にみえるのでSKかと思います。

正直チビル思いです。




私の、馬鹿なチャレンジ精神に火が点きました。もう止まりません。

縦です。非常に罰当たりな行為ですが、「切りたいときののぼり鋸」は難なく叶えてくれました。

しては絶対駄目な事が出来ると言う事に、快感を覚えるはずです。

上にある画像は縦に引いて横から一発ひいて開けた物です。

釘の縦断面は砥石で仕上げたようにビカビカ!

更に、ドウツキ面・線共に、抜群で通常の目の九寸鋸の挽き肌ではありません。

替え刃鋸でこれを誂え、衝撃焼入れを施した物も試作されたとの事ですが、やはり一回しか切れなくて駄目だと言う事でした。


 本仕込目立て鋸は、一言で言えば黄昏の時といえますが、このようにとんでもなくすばらしい技術を持った職人さんもいまだいらっしゃると言う事もまた事実。

いつの時代まで、引き継がれてゆくかは分かりませんが、健全に永くあって欲しいと切に願います。



 <歴史>

金を切る鋸の昔々のお話です。

錠前破りの泥棒が、錠前を破るのに似た目立ての鋸を使い破っていたそうで、犯行現場に壊した鍵と鋸を忘れていった事で、当時名工と呼ばれた二名ほどの、これを誂えた鋸鍛冶は
奉行所に鋸を作成する事を禁じられたと聞きます。

腕前がずば抜けすぎていた為、鋸作りを禁じられてしまうという、ムチャクチャ理不尽なおはなしでしたとさ。

当時はケラを何度も鍛えて折り返して作った和鉄しかないので同じ鋼材で同じ鋼材を切るということになりますから、大変だったと思います。

それを参考に豊中の目立て職の竹島さんが金きり鋸を再現して、それをたたき台として、のぼり刃物御主人 林さんは、木も一緒に切れる欲張りな鋸の目立てを考案されました。



同じ鋸身でも目立てひとつでこんなに変わるものなのかとは考えても見た事もなく、おもしろいですね!


手持ちの九寸鋸で使わなかったり、錆びたり、目が飛んで放置してある鋸があれが是非仕立て直して見ては如何でしょうか?リンクから飛んでいけます。

よろしくお願いします。


 


 

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2007年09月05日 Category :

 金物マガジンVol.4でました。


Nobori_MrHayashi.jpg image by mifuqwai


本誌で登場の目立て職人 林 隆彦さんは、のぼり刃物の主様で、自ら鋸のめたてをされております。この御時勢の絶滅危惧職人です。

大工さんの工程は、"切る"が断然多いのですが、最近丸のことか衝撃焼入れ替刃鋸だ出てきて手鋸を扱う大工さんがとても少なくなって、目立て屋さんも減ってしまいました。

 しかしここで言って置きたいのです。手鋸は、しばらく修練が必要かと思いますが、使えれば、留めとかドウツキ、メチきり、ホゾ取りを、墨線さえつけてしまえば最も短い工程と、身のこなし方でかたずけてしまう事ができます。

これは、とても仕事が捗って儲けさせていただく事のできる道具であるという事に直結します。



たとえば、広くない部屋の中で長尺の廻りブチ相手にツバクロ留め仕事に、クソ重たい押し切り持って回って台こさえて、ローラとか馬を調整してチョイ切り機能やらを使って切っている間に、手で挽けばもう終わってます。

材料をぷんぷん振り回したりする事も必要ありません。

何を挽くにせよ、丸のこに頼りすぎな傾向があるのではないでしょうか?

「適材適所」これは材だけではなく道具でも言えると思います。

因みに私は手で持つマルノコ大好きで、好きな道具ナンバーワンです。大断面をまとめた数とかまとまった形状で切りたい時など、できるだけこの状況に持っていけるよう考えます。

心はいつも「まるのこ使いたい」とおもってます。

長尺や重量物のうるさい切断には結局しんどいので使う気にはなれません。



 大工はビスをもむの次に一番切る仕事が多く、これを思うところに挽く事ができれば、今後触らなければならないことがなくなるわけですから、捗ります。鑿・鉋の出番がぐっと減ります。

そういったことで鉋や鑿より、鋸が一番気になる道具で、これほど使いがいのある道具はないかと思います。

正直に申しますと・・・鉋の鋼がどうじゃとか薄く削れたとか、鑿は誰が作ってあるので美しいとか、こんなことが仕事の出来高にあまり繋がる訳ありませんからまるで興味ありません。



 手の延長と考えることができるような鋸は使われ続け、良い目立て職人さんによってその命を永らえるという関係は不可避であるといえます。良い鋸を持つという事は、良い目立て職人さんとご縁がなければ現実的ではないということだとおもいます。



私は、奈良で習ったので、地方や京都に出たりしたときには目立てで困ってしまいました。

実際、良く「目立て屋さん紹介してと」お問い合わせあります。そのくらい目立ての入用な鋸は使われなくなったということで、日本の大工さんも黄昏じゃないかと思います。

良い鋸欲しいけど目立て職人さんがいないということで替刃を選ぶようになり、これもまた寂しい事です。


もう昨日になるのですが、のぼりさんのことろで看板用に展示させて頂いた砥石を交換させていただくときに、とんでもない鋸を目撃してしまいました!!!

実は、私の住む大阪豊中市内の目立て屋さんの鉄を挽く鋸にヒントを得て、そこに知恵を注ぎ込み今の目になったと聞きました。

木ごと釘まで挽けちゃいます!

今日はここまでですが、明日はわたしの無茶なチャレンジ精神でバカな挽き方を御紹介します。

これもまためん玉飛び出る驚きと感動です!

見てしまえば、現場戦士の方でしたら是非のぼりさんに誂えていただこうという想いになるはずです。

使わないような目の飛んだ、九寸を片手に御期待下さい。

よろしくお願いします。


 


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