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2008年01月31日 Category :


今月は、何故かが当たり月!順太郎特級の縦引き八寸です。
家具職等、蟻を良くひく文化圏の方はこの手のがとても好きなようです。
硬い木が多く、日本の光川さんの白紙の切れ味と、抜群の耐久力がたまらんようです。
両刃に比べ片刃は贅沢なイメージですが、あさり幅が最も広く背へ向けてすいているので、深く入れるほど軽さが際立ちます。ホントは片刃がほしいです。
中子を昔ながらの首継ぎで継いでいます。
ほとんどの本仕込は鋼板一枚板からぶち抜いて誂えております。
私が使うには100年早い特級鋸でした~

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2008年01月31日 Category : 小刀

higonokami_meikiri.jpg image by mifuqwai
砥石をお引き立ていただいております、池内さんの小刀類。5分以上の身幅の刃物なら銘切できます。しかも3文字くらいまでなら無料です!
良く英名を漢字でというのが流行りなようで、例えばジョン(John)さんを”序ん”と切っていただいたこともありました。いいものが思いつきません、そもそもこのような試み自体に無理があると思うのです。
おそらく日本語を良く理解してしまえばお怒りになるかと思います・・・
殆ど、青紙を使い冷間鍛造もおこない水焼入れですので良く切れます。
裏鋤と裏押し正確さが抜群!!他ではなかなか見ることはできません。
よって維持管理がらくらく。研ぎのときにありがたさが実感できると思います。

和鉄の使いこなし方も独自のノウハウがあり、いままで小さすぎて捨てていたような釘でも紡ぎあげて鍛え、どんどん大きくして、地金とすることができ、とてもありがたいです。
[参照]
貴重な技術と人材が受け継がれてゆくことを希望します。

 

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2008年01月31日 Category : 玄翁

苦節約半年!
やっと~~~~~デキマシタ。
実にお待たせいたしました。
福島さんの火造りしっぱなし四角だるま改八角だるまちゃんです。
これで叩いたときに角が立たなくなって尚よろしいです。
かねてより最もリクエストいただいていた形です。
今度はなくなっては、粗相だと思いたっくさん誂えていただきました。
面の部分まで敢えて、研磨なしのはたきっぱなしで作っていただきました。
初め四角い槌を、研磨なしで八角まで持っていくにはとっても技術を必要とします。
火鋏でつまんで45度にあたる面の部分を叩いて付けていただくわけです。
研磨いたしませんので一切ごまかしが聞きません。
櫃の廻りは潰れちゃうので控えめ・・・
もちろん赤いうちにすべて片付けてしまわなくてはいけません。
槌を振るう姿を、想像してみてください。手早くかつ一撃必殺のもとでの仕事です。
神技を見ることができるかと思います。

火造りしっぱなし肌によるあばたもえくぼに見えるかと思います。
福島さんの、槌の息遣いそのものではないでしょうか?
よろしくお願いします。

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2008年01月31日 Category :

五百蔵さんのYXR7の埋木です!
今まで無理じゃ!といわれてきましたが、粘り勝ち。
観念して作ってくれました。
身もかなりカーボン入っていて、そもそも忍耐させるような使い方はするべきではないのですが、剛性ありますので、通常の埋め木よりも忍耐してくれそうです。
細かなご要望にお答えしてくれる五百蔵さんでしたとさ。

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2008年01月31日 Category : 砥石

砥石谷伊予砥
蟻の木のおやまと上尾のおやまを隔てる谷なんですが、名は体を現すがごとく砥石でます。
といっても、蟻の木上尾の石が谷にコロコロ転がってきているだけのものなのです。
それで色々な石が出ます。
一言で言うと、蟻の木のザックリ目荒な系統の石と上尾のモチモチの感じなものの中間的性質のものがあると思いきや、名倉のような使用感があるものが出ました。
おそらくどこかしらから、ひっそりころんできたものかと思います。
これと同じ感じのものはまだあるか?とご質問いただきましたが、やっぱり私もわかりません。
谷底まで転んだあとのものを捕まえるので、本来の住まいが解からないからです。
かなり目が細かく硬めです。
伊予はくそ石から今回のような研磨力は抜群で、今までのものとずいぶん変ったものが出て、おもしろいです。
また暖かくなったら谷に入って探しておきます。よろしくおねがいします。  

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2008年01月27日 Category : 野鍛冶様

27日
錦帯橋国際シンポジウムなるものに白鷹先生のお供として、正午に岩国着。
片道360キロ。会場とても大きく、規模の大きさにまたびっくり!


何故かしら、まん前に先生のよこに席が用意してあり、びっくり。
向学のため、賢い方々の思うところを耳にする機会ですので、念のためネクタイ提げて来て
命拾いしました。
それでも尚、私以外頭が光り輝くお年頃の方ばかりで、明らかに浮いてました。
テレビらしきものや新聞記者とお見受けする方が多く見受けられ、余所見やましてや途中で寝入ることなぞ不可能な雰囲気です。
結果的には強制的に、全身全霊を持って聞き入ることができました。2/3の時間は、米国よりアメリカ国務省の方や、世界遺産登録に携わるフランスのICOMOSアドバイザなるとんでもない方々が、Englishでお話しされておりました~。
アメリカの方の英語は早くって解かりにくいですが、母国語がフランス語などの場合は妙に聞きやすく感じます。でも解かるのは半分くらいまでです。修行が足りません。。。

橋脚、チギリで補強。高さも上がってます








1時から6時前までみっちりでした。

世界遺産のたぶん80%くらいは文化遺産だったと思います。
これは、人の紡ぎ出したものを指します。
残りは自然遺産だったと思います。

私の理解したところでは、文化遺産にはその真実性(Authenticity)を問うとありますがこの単語、目にするだけではぱっとしません。
スペインのビスカヤ橋が2006年世界文化遺産登録された経緯を説明され、これを木造で反りだかわづか約5mで橋間芯々約40mをもぶっ飛ばした我が国の錦帯橋に当てはめて考えて見ませうといったことだと思います。

Authenticは真実のとか本物のといった形容詞で、人類の創造的才能だとかある時代の文化圏においてその価値を際立って示すものを挙げていこうとだとおもいます。
ただ真実性自体、色々な文化圏や価値観の方が同じものを見たとしても大きくその解釈は変わるかと思います。そこも大きな問題。

万人を諭すようなAuthenticityでないと世界的な評価は得られないということになります。

  • 17世紀、江戸の極初期に未だ鉄橋が存在しない時代に40m級スッパンで飛ばしたという事実は、大いに世界木造文化における傑作です。この時代の石の橋でもなしえなかったことです。人類史上唯一無二。
    古今東西の社寺建築にもアーチ構造は見ることができません。
    岩国に突発的に現れた、非常に稀有な木造文化。
     
  • 主に、ヒノキ、ケヤキ、松の樹種を適材適所の精神の下配置し、風雪に耐え大きな洪水で橋脚が洗屈されるまでに最大273年間不落を誇りました。
    反して、解体再構築の際、以前の古材を転用したり、木造橋ゆえの命の短さに、橋梁の材に関して真実性が薄れるのでは?という考えもあります。
    平成の架け替えでは、橋脚高さが1m近くあがっています。
    これに対しても難色。
    なんと、この論を唱えているのは我が国・・・なんでなんでしょう?
    材に関しては、部位に関する材主の選定、形状、構造は創建当時のものを遵守。
    創建当時の完成度の高さも伺えます。
    ただし、17世紀の方々には想定不可能であったであろう、昨今急速に進む温暖化によって、洪水の規模や頻度に対処すべく、橋脚を上げて橋梁高さを稼ぐことは、岩国の大工職人の架橋技術に見ることのできる無形の内なるものの文化を継承し、これを維持するための技術の現れであるといえるのではないでしょうか?これはとても尊いことだと思います。
     
  • 近年にみる新しく興りつつある文化圏が、17世紀の創建当初の工匠たちの橋に懸かる材料の循環利用に対する精神を評価しなければならない時代に至ったともいえます。
    CO2を吸収し木材資源をなし、それが永続的に循環利用できるという、最近失われつつある我が国の当たり前だった木材文化。これこそ、これからの人類に対して共通の課題である温暖化について考える人々が評価する文化だと思います。
    環境負荷へのリスク管理やマネージメントなぞ、当時の工匠たちは考えもしなかったことでしょう。
    おもしろいです。
    わずか一スッパン7Tonの木材で60トン(1000人分)の荷重にも耐える、脅威の対重量耐荷重を叩き出します。21世紀の世でも木材に勝る軽量でよく忍耐する材を現実的予算で用意することはむづかしいと思います。石や鉄の橋では100倍以上の目方になります。

    木材は適材適所で使えばグレート!!偉大です。
    腐ったり、焦げたりしますが、有り余る利点を持ちます。それを受け入れ、うまく付き合う知恵と技術を伝えることが木の文化そのもので、ここにAuthenticityが宿っていてもよろしいのではないでしょうか?
     
  • 自然の育む材とそれを利用する人々に宿る知恵や技能といったような無形の文化財を両輪のごとく護り、後世に継承し、これに逆境をもたらす時代の不可逆的変化に打ち勝つため、色々な職種の方達が連携して包括的に錦帯橋を取り巻く環境整備がなされているのか?
    これも考えさせられるところでもあります。
    白鷹先生のように、信念と情熱をもって鉄鋼会社を動かし1000年でも耐えるの材料を作らせることから先ずはじめられた工匠は、錦帯橋だけに留まらず、日本の文化財に真実性を残し保全していく上では、常に必要であると思います。無論平成の世だけでは意味がありません。続かなければ駄目なのです。
    錦帯橋には、おそらく15000本 鎹15000本だったと思います。
    もっと身近な事では、木材資源は多くの林業に携わる方々の手を必要とします。
    実際には、非常に高齢化が進み林野は荒廃してます。食料自給率がどんどん下がっている日本です。
    木材自給率もこれに倣います。
    私は、丸を製材するところから習いましたので、枝打ちの遅れで大事なところにいきなり大きな節が出てきたりすることがホントよくあります。丸に鋸を一発入れるだけでも、山に入っている人材が不足しているのかな?と考えさせられるものです。これ以上一次産業が廃れてしまうと良くないかもしれません。


記念にかいおれぐぎ頂きました。もちろん例の鉄でできたです。
海外の方の熱弁と考えるところのびっくなスケールの大きさには感銘しました!
灯台下暗しというか、あまり思いもしませんでしたが、日本もいい国ですね。

しらたか”で検索
槍鉋][白たかリンクイッパイ]
[包丁キレマス]

 

 

 

2008年01月24日 Category : ahonakoto


 
 

伊予の吸水性と多孔質に懸かる有機物吸着性に着目して苔を貼って、砥部焼きに水を張るだけでいつもウエッティーで苔が艶々です!千葉の行徳の古いお友達が苔にはまっていまして、伊予の石に期待を寄せてくれております。
土曜にえくぼを作って贈ろうと思います。
その他、以前ご希望くださった方にもちゃんと贈りますので、しばしお待ちください。
寒くて・・・
今度は、私も小さい卓上サイズで銭ごけでも育てようかとおもいます。
大斗の上に載ってるのは、針葉樹の苗に嵌ってるJrの作。
齢七つにして何考えているのか謎です。
私には、未だ良さがわかりかねます。お勉強が足りません。

2008年01月23日 Category : 砥石

先日の1Ton伊予砥原石のにおろしのひでしたが。。とにかく大変でした。
何をやってもだめな日というのがありますが、来ちゃいました。
22日22時。池田インタの2Kmほど北で伊予の石を運んできてくれる運ちゃんと待ち合わせ。
ところが、一時間以上たってもきません。
何度電話しても、南に走ったり東にいったりと言う事聞いてくれず、なんと千里にいるとのこと。
インタからそのままハンドル切らず北に二Kmでいいのですが、時間が過ぎ雨が降ってきて、イライラが募るばかりです。意図的に間違ったのでは?と思うほどです。考えられません。
もう少し若ければぱんち。身も心も丸くなったものです。

明けて0時半ごろお山に着きました。
よっしゃ!鹿さんが罠にかかって暴れとる!とウハウハ喜びもつかの間・・・


ふと下に目をやると。。
Ooops!!! stack!!轍からかけ離れたところにある、二尺ほどのどぶに嵌っちまいました。
「あんたが自分から罠に嵌ってどうするのよ?」
考えられません。
荷物11Ton
車5Ton
こりゃJAFでも出ません。
こいつより重たいブルとかで牽かねばなりません。
時刻は午前一時前。どうしようもできません。
とりあえず、伊予様は山裾で地面まで投げ下ろして、お山の上まで突き上げる他、道はありません。
コリャ雨中の真夜中の筋肉とれーにんぐです。呪われてます。


雨もどんどん本降りになってきて、もやも出るわで前も見えません。
鹿は怒り狂ってこちらに突っ込んでくるわでおっかないし、雨合羽もないし、おパンツまでヌレヌレです。
腹は煮えて仕方ありませんが、寒すぎ!!
このイライラどう晴らすべきか?
携帯の電波も届かないお山の中で、スタッコトラックと鹿と一輪車と運ちゃん親父とみんな仲良く濡れ場です。
これは虚しい!

もうイライラする元気もありません。その代わり血も涙もありませんよ。
今後伊予は絶対伊予で挽いて自分で持って帰ると誓い、トラックと運ちゃんはお山に放置して帰りました。
一刻も早く帰りたかったのです。勘弁してください。合掌
帰宅は3時前。考えられません~

今後おこりうる嫌なことは、これに比べればいいことばかりに見えるかもしれません。
スタッコも楽しい思い出です。
ただ、懲りました。

2008年01月16日 Category : 包丁

 白鷹先生の包丁です。現在、伊予型五寸五分を固め打ちしていただいてます。
種類により、青紙と例のスウェーデン鋼1.2Cwt%ほどの高炭素鋼を使います。
出刃は、多少度数下げたもの使います。
ス鋼は経時硬化著しく、焼鈍はもちろん他色々な熱処理技術を要しますが、スキット焼きが入ってシナヤカなよい鋼だということです。 
仕上げは、伊予砥程度の生地で上がってます。これでも切れ味と表現するよりも、吸い込みがよいと評されます。刃引きをする楽しみもあります。
機械かたぬきものではなく、はたきっぱなしですので刃渡りは10mm程度むらあります。重ねや身もばら付きあります。
指示された価格表でご案内です。黒打ちの柳は、正味の刃渡りを指します。



出刃七寸



伊予型五寸五分



小出刃


黒打ち柳九寸

他菜切り・鰺きり等

見た目よりも、機能・性能を重んじる方には、この上ないすばらしい作品。
よろしくおねがいします。 

 

2008年01月14日 Category : 野鍛冶様

続きを読む "岩国錦帯橋フェスティバル!伊予砥でお遊び"
2008年01月13日 Category : 砥石

 今日は、伊予の砥部の上尾に上り、今までの300Kg単位ではすぐなくなってしまいますので、1トンほど白い原石を集めに上がりました! 今年は早々によい硬さの人気の手で揃えました。 持って帰れませんから、トン単位で配送という形で取り決めも捗り、増産できそうです。 しかし、袋に入れるのが形が歪なだけにナカナカうまく入らぬので、次回からは伊予に挽き場を作って製品目方で持ち帰る算段です。 1馬力くらいの電動機で作ってみようかと思います。 木造・100Vで機動力と利便性を重視。
 
ここにこさえます。ボロボロ薪ストーブあり
陶芸用のおへや。 乾燥室。

 砥部近辺では、いろいろな鉱物が出ます。 なんと石炭・銅もでます。
山主さんがぼそっと「そうじゃ糞石があるんじゃ!」 と、この緑青色のなんともきれいな石を出してくれました。
綺麗に積層になり鏨で美しく開きます。 鍛えはつりも良く掛かり硬さも色々です。 「おおおぉ!これは!?」とわくわくしながら、三丁取り敢えず製品にしてみましたが、どれもさっぱりです。
 硬さと触感は、仕上げ砥石と遜色ありませんが、面白いほど研磨力なしです。 側面も層の成りこそ品格漂うわくわくするような顔色ですが、砥石にしても糞石でした。 糞石という言葉は、砥部の限られた地域でのみしかつかわれない石の呼称かと思いましたが、伊予の山岳地帯の方々の人が皆この呼称を使います。
広い範囲で、緑青色の綺麗な層状で板に成った石が確認できます。 とにかく、伊予では非常に糞石がメジャーな石である事には驚きです。 殆どは、カチカチの石なのですがしばしば、よく水を通し比較的柔らかな石があって、それが冬を越すたびに凍て割れを繰り返し、小さくなりながら泥になっていきます。 それが、畑の中から出てきたりしますがまったく気にせず放置状態です。 丁度、畑にまく肥やし糞のように日がめぐれば消えてなくなるものという意味合いで、糞石というらしいです。 林道を切り開いて、糞石を撒けば直にぬかるんだ舗装となってとても困るし、地盤に糞石を多く含めば地滑り多発地帯でどうしようもない土地になると聞きます。 糞石はあればとても困る本当の意味で煮ても焼いても食えない糞な分、肥やし糞の方が土地が肥えるのでよっぽど使える糞だということです。 残念ながら砥石にしても糞なようです。

標本を作る際に、糞石を一枚入れておくとまともな石のありがたさが身にしみるとは思います。 底辺を知るという意味合いでは、本当に糞なだけに糞石はばっちりです。 糞石に踊らされて悔しいので、今月は標本組を作ってみます。 思い出も出来ますよ。 踊らされてみたい方が現れることを希望します。

糞石露頭
糞石の原石 いろいろな硬さがあります
製品としました.が...
礎石となってしまっている糞石もあります。
まともな緑色の石と見分けがつきませんから、時々紛れている事があります。
一番上の石がアウト!手で触るとぼろぼろと崩れます。糞石です

2008年01月12日 Category : 野鍛冶様

 本日伊豫は、あいにく雨模様で、おやまには行けず白鷹先生の元へお願いしていた色々な包丁を頂きにあがりました。
ちょうど、伊豫型包丁の水研中でした。
MOV02243.flv sharpen chefknife video by mifuqwai350回転GC合成砥石です。

sharpening_tool2.jpg sharpening_tool2.JPG image by mifuqwaisharpening_tool1.jpg sharpening_tool1.JPG image by mifuqwai
研磨用の治具。かさねや刃形状によりとっても多くの形が要るみたいです。
木片に釘を刺したもののようなのですが、奥が深いとの事。
Iyogata_knives3.jpg Iyogata_knives3.JPG image by mifuqwai
中子は特に厚く剛健に作ってます。
昔ながらの仕込では、柄の中に水分が入って中子もろとも朽ちてしまうことが多いのです。
それを防ぐために、柄の中に耐水樹脂を注入して柄と中子が水分に晒されないようにするための樹脂をお渡ししてきました。
これで、まちからぽっきり折れてしまうことがなくなるかと思います。
より良いものつくりのために、貪欲に改良を重ねます。
Iyogata_knives2.jpg Iyogata_knives2.JPG image by mifuqwaiIyogata_knives4.jpg Iyogata_knives4.JPG image by mifuqwai
研磨前と研磨後の身。昔は銘きりも刻印でなく鏨でした。
Iyogata_knives1.jpg Iyogata_knives1.JPG image by mifuqwai
重ね、研磨せずで参ります。ごまかしようのない一撃必殺仕事。

菜切り・伊豫型・鯵切り(三寸五分)・出刃・柳が基本品目で、五寸から尺越え迄有ります
青か1.2%カーボンの例のしなやかなスゥェーデン鋼付けです。
西岡棟梁の後押しもあり、ハンマーワーク一撃必殺でよく切れ身離れよいゴルフティー型断面成型
片刃・割り込み共に手鍛接による着鋼。
白鷹先生による全工程一貫生産
綱種へのこだわりに勝る焼鈍にかける手間。
tempering_ashe.jpg tempering_ashe.JPG image by mifuqwai藁で作った灰。
赤めた焼入れ前の包丁をこの中で一晩寝かせます。
大工道具では焼鈍は当然ですが、包丁ではまずなされません。
しかし熱処理でとても大切なのが、この地味な焼鈍と言われます。
見ることの出来ない熱処理にももっと興味を向くべきではと思います。
詳細は白鷹先生でブログ内検索願います。
現代のいかなる機械を以ってしても再現できないこの包丁は、道具としてだけの範疇を越えた価値あるものと思います。
しかし、曰く「箱に入れて飾る美術工芸品じゃあるまいし、道具として広く普及しやすい価格で、仕込み・手入れが簡単で、いかに日常に溶け込み生活を便利に出来るものが打てるのかに、道具作りはかかっとる。」とのこと
シンハルさんを思い出します。私も同感ですから、小売価格等価格面は全て決めていただきました。
後に表を揚げておきます。
とびきりの作品は、竹中道具博物館に総和鐵でさらに鋼は下ろし金で浸炭させたもの等ケースごしに見ることが出来ます。
他にもわてつ包丁などなどです。
しかし、先生の見つめる先は多くの方にとって使える道具を誂えるために必要な事とはどのようなことなのか?ということです。
何百年も昔に生まれた和鉄と木炭を用いその一部を鋼として鍛えなおし、古の道具つくりのありき姿を再現して見せることもなされて来たとても数少ない職人さんであることもまた確かなことです。
wakou_Iyogata3.jpg wakou_Iyogata3.JPG image by mifuqwaiwakou_Iyogata2.jpg wakou_Iyogata2.JPG image by mifuqwaiwakou_Iyogata1.jpg wakou_Iyogata1.JPG image by mifuqwai
総和鉄製!鋼も和鉄をおろし金して浸炭させ、鋼として割り込んでます。
鍛えはだを残すやり方との事。
蓋の裏書と銘切りもすべて二代目興光こと白鷹先生によるもの。
無論非売品。
 

 

2008年01月12日 Category : 未分類

正月から、風邪が治りません
声がわりして、自分なりに紅の豚のマルコみたいにかなりニヒルになっておきにいりなんですがしんどーいですね。皆様も気をつけますよう。
いつまでも寝てもダメで今、伊豫への船路の真っ只中です。
今回の目標はずばり1㌧採集シマス!
やはり白とピンク狙いでいきます。
それと白鷹先生のところまで槍鉋を仕上げにいかせていただきます。
例の包丁の件も頑張ってきますよ。
火曜日の朝まで伊豫モードでご迷惑おかけします。急ぎは番まで
しかし山奥は、圏外の可能性あります。
よろしくお願いします。
2008年01月03日 Category : 小刀

あけましておめでとうございます。
ことしもどうぞよよしくおねがいします。

暮れに金物マガジンきました!
前号ではすぐなくなってご迷惑おかけしましたので、多めに頂きました!
何か送るついでにご入用でしたら同梱いたします。

(許転載)

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今回は三木のヤング?な職人衆、三木刃物クラブの小刀鍛治の池内刃物さん登場。
小刀は硬めの地金で刃先がめげない様にとか、肥後ナイフの刃は鎬の形状と、負荷を考慮して熱処理と研ぎにいろいろ工夫されたり、今まで面倒で実際再利用されなかった江戸期以前に日本独自のたたらで製鉄された小さな和釘を寄せ集めて鍛え直し地金としていただいたりと、刃物作りの急所を押さえなんでも器用にこなされます。
小刀だけに刃研ぎとか歪抜きのお仕事に非常にシビア!
ぱっと見た目の第一印象で、手にしてみたいと思うはず。
私の鍛えた伊予砥とかいろいろな砥石も使っていただいてます。

鞘付けは、懇意にしていただいている専務様が得意分野で、いろいろな樹種や骨材を持っていらしゃいます。
がんばって干しておいた私の手もちのウバとか白の北斜面物の樫の多くは、削ろう会の方々にお嫁に行きましたので、年末に樫をモリモリ刈り込んでいただきました。
もう少ししたら、よくご希望賜るみかんの枝も刈りにいくやも知れません。
棍棒にすればもっとも殺傷野力の高そうな、ゆずはチクチク鬼の金棒のような材で近寄るのも嫌ですが、柑橘系統は強靭な材で美しく脂が乗ってて素敵です。
エンジの木は頂いてきました。ちょうなの柄になる材です。
材の色など見た目はケヤキに似てますが粘りはあります。灰汁と磨けば黒光りしてきますので紫檀に似てきます。
面白い材です。


 

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