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2007年11月07日 Category :

という表題が一番先に頭によぎったことでした。

正直に半ば、「ナント無謀なことするのかな?」とも思ってました。


Na_sasunomi_54_04.jpg image by mifuqwai


複合材向けに、開発された炭素鋼で誂えられた差す鑿がとうとうできてしまいました。

差す鑿では、無論とてもシビアな切れ味が要求されます。
結論から申し上げますと今日この日まで、「複合材なんぞに差す鑿は絶対無理。」と思っていた私が間違っておりました。トホホ。



複合材に、「満足できるものができるわけがない。」と思っておりましたが、研磨日本一と称される職人さんが手がけたで、軸の太さといい重量バランスといい目を奪われるようなものがあることがあったのは確かです。

道具作りの急所をざっくり総ざらえしてあると感じました。


Na_sasunomi_54_03.jpg image by mifuqwai
Na_sasunomi_54_02.jpg image by mifuqwaiNa_sasunomi_54_01.jpg image by mifuqwai

「金盤で裏を押せば、どの程度の時間で裏が出るのだ?」という好奇心で手にしてみたのも事実。

これほど美しく正確に押しているものもそう容易くはありません。

裏は横鋤の裏に対し縦押しでくっきり見えてきれいです。

このことで、刃先から・脚・肩・カッコウにかけて一平面状にあることを約束してくれており、すばらしいことです。



自分用には、端の欠けた画像「ものを使うことにして、
裏押しは伊予砥のコメドさんを擦り付けた物のみで2分で鏡面!!!参りました。

54mm寸八差すのみで2分は未体験です。超高速裏押し。


Na_sasunomi_54_12.jpg image by mifuqwai
Na_sasunomi_54_13.jpg image by mifuqwai

二、三十分は十分にかかった記憶が誰でもあるかと思います。

考えられない研磨の腕前の持ち主であると思います。

関東や、三条はきれいに押されているものが多いですが、これにあたうものはなかなかなか見当たらないかと思います。



使ってみて、製鋼技術と熱処理技術の向上をひしひしと感じさせられました。

お仕事で虹梁の刻みを叩く所意外、袖切全部をはじめこれ一本で一日中研ぎなしで頑張れました。

際鉋は一切使わず、これ一本で角部の鉋仕上げ肌もこなすことが出来ます。

時代の移り変わりとともに、鋼材と熱処理の進歩もまた日進月歩。

マトリクスハイスYXR7と同様に、複合材へのいままでの見方もこれらの結果をもって、変わっていくことでしょう。

地金は、特に純度を上げていただいた鉄になにやら秘密の混ぜ物を入れてあり、そのせいか天然砥石で研ぎこむと面白い模様が出てきて妙に柔らかです。何をいったいどうしたらこうなるのやら分かりませんが、とうとう教えていただけませんでした。

とにかく、結果を出すことが出来る道具です。

途中の製造プロセスに拘らねば、これほど唸らされるものはありません。。

いきなり予想外の差す鑿に度肝抜かれました。

昔ながらの私の差す鑿では到底歯も立ちませんし、正直「ヤラレタ」という思いで一杯です。

確かに悔しいけれども嬉しい事でもあります。

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