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2007年11月25日 Category : 砥石


 天然砥石 白砥は、奥殿の尾根続きで近接しており奥殿のつるがまんま上がってきていると聞きます。

大突とは谷を挟んで西に位置します。

煙硝もぽつぽつあります。100m以上坑道があって、天砥他諸々と中で繋がってしまってます。

繋がってしまうまでは、間府の権利者がたとえ尾根を越え、違う間府が近くなってしまっていても取り放題なので、

昼夜交代で掘り続けた時代もあります。

つながると測量して、境界線が引かれます。

6~8尺の岩盤があっても槌の音は聞こえ、4~5尺で話し声が聞こえたと聞きます。




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親方と道なき道を上がる上がる。。。




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白砥の色物の間府は崩れてます。カーバイトランプ点火!


カルシウムカーバイト
と水を反応させるとアセチレンと消石灰を生成します。

1gで350gのアセチレンが沸きます。

結構一酸化炭素が出ますので、頭が痛くなることがあります。




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白砥の間府。入り口は岩盤。

発破を使っても一日二尺くらいしか進めません。

ちょんまげの人が菜種油の明かりとせっとうと矢で掘り進んでいたもの。

そのせいか、入り口30mくらいはめっちゃ狭いです。




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三叉路。トロッコレールは朽ちてありません。




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結構垂直につるがなります。名は体をあらわすがごとく白い巣板が主力

上がれば色物。下れば浅黄の硬板。




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かねだらけ。親方頑張る。




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矢を打ちます。




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白砥から少し上がったところの尾根間近の間府。

ここは危険



買い物籠二つ満タンにして下る下る!

疲れました~

操業していた40年前は人気のあった天然砥石でしたので作るのが楽しみです。


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コメント

●感動しました
なかおか様
お疲れさまです。
砥石の採掘は大変だと話には聞いておりましたが、
こうして現場を目の当たりにすると、言葉になりません。
坑内の親方様の姿にただただ感動するのみです。
写真に玉響(たまゆら・オーブ)が写っているものが何枚かありますが、こちらにも興味が湧きます。
とくに親方様の写真に多く写っていますね・・
強烈に明るいものもある・・
●たまゆらとは?
Kiyondoさま
おはようございます
なかおかです。
玉響とは何ぞでしょうか?
坑内で試しにランプ消すと一寸先にものがあっても全く何も見えません。
いっぱい分かれ道ありますので奥で明かりが消えると迷子になりそうでね。
●玉響・オーブ
玉響についてはこのサイトで話題にするようなことではないかもしれませんが、超常現象とでもいうものでしょうか・・・
参照としてhttp://www.wao.or.jp/maruyo68/open.htm
原因などよく判っていないものですが、その空間の波動のもうなものにカメラが反応するようです。
ですから神社など由緒のある場所では大きなものが写ることが多いということです。
また、写す人とも関係があって、同じ所を写しても写す人によって現われたり現われなかったりします。
●現場の凄味と有り難さ
臨場感みなぎる画像をご紹介くださり、ありがとうございました。
採掘が命懸けの作業であることが、ひしひしと伝わってきます。
ちょんまげの時代から、採掘現場に携わった職人さん達の努力の積み重ねが、日本の物作り文化を根底から支えてきたのだと考えると、つくづく頭の下がる思いがします。

白砥は、私の親方がファンでよく使っていました。懐かしいです。
親方の白砥はやや軟質で研磨力が強く、研ぎ傷がすばやく消せる「急ぎ仕事」向きだったように憶えています。
今回採掘した石が仕上がるのが楽しみです。
石質や特徴など、また教えて下さい。

**玉響、シャボン玉みたいできれいですね。聖地によくあるの現象のようですが、私には親方さんを取り巻いてガードしているように見えます。お山に好かれている証拠ではないでしょうか。


●おはようございます
関東むじな男様
なかおかです。
いつもお世話になっております。
そうです!そのとおりです。
石英がたくさん入ったキンキンの岩盤を見事ちょんまげの開祖の方々が何十メートルもぶち抜いています。
白砥、やや軟質から硬めがあり、手早いです。
奥殿から大突にかけてのお山の尾根付近にあって、当然間に挟まれているわけですから、ガチガチであるとお思いがちですが、意外に柔らかで作ってみてびっくりしました。どちらの間府へも歩いてすぐ行けちゃうくらいの距離です。
親方曰く、間府の場所でなく掘る高さと風の入り方如何ということの良い例だと思います。
 何度か間府がめげて死に掛けたという昔話は伺いますが、いつも間一髪とのこと。
たまゆら~万歳です!
なかおか
●たまゆら!!
kIYONDさま
なかおかです。
おせわになります。
リンクありがとうございます!
なるほどです。
そういえば・・現場の写真とか撮るとたまーに写ってることがあって、仕事そのものが見にくいので、捨ててました。
ちょとばちあたりかもしれません。
知らぬこととは恐ろしいものです。
なかおか
●白砥
関東むじな男様のおっしゃるように、玉響(たまゆら)は親方様を守っているのでしょうね。
砥石ができる所というのは何か特別なエネルギーが満ちているのかもしれません。
それと親方様の砥石に対する愛情が通じているものと私には思えます。

ここにも白砥が一丁あるのを思い出し、久しぶりに使ってみました。写真で紹介されている原石によく似ています。
小ぶりのもので、ノミの仕上げに使っているものですが反応のよさと研磨力は横綱級です。
今回のものも仕上がりを楽しみにしております。
●白砥鍛えましたぞ
Kiyondさま
お疲れ様です。
白砥の間府にはこうもりさんが一匹もいなかったのがなぜだかきになるところです。
白砥、作ってみましたが、これがどうして痺れます!
親馬鹿かも知れませんが、柔めから硬いものまでそろい、硬くとも人当たり良い暖かみある硬さがしっくり来る表現かと思います。
妙に生地も揃い、異常な研磨力を示すものもあり多彩です。
間府は計3個あって、地の利に恵まれ色々な高さを狙って開いておりますので、天井巣板から浅黄や敷き巣板まで色々発見できました。
浅黄も白く感動的です。
白砥の巣板は白く、巣無しが主力であることが売り。
色物も多く出たと聞きます。
ただ筋まみれなのが難点だということです。
親方様はヤングなときに散々な思い出しかないとおっしゃっておりました。
チョイチョイHPにおいてみたのでご覧ください。よろしくおねがいします。

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