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2007年12月09日 Category : 砥石



 この度私の頑張って誂えた手持ちの石が、丸市商会様の目にとまり色々なお話をさせていただきました。

丸市商会様の中山砥石はとても特徴的です。

同じ原石でも真心込めて誂えると見違えるような製品になるのです。


ひのきの台の使い方は木裏を天に使ってます。

節が出る確率が多いところを石で隠すという目的と、水に触れますと木表側に凹にそりますので、コロコロしにくくなります。

石の取り方や加工技術にも大変見習うべきところがありますが、木取りの仕方やその扱い方にも大変驚きました。

木工技術にも大変精通されていると思います。



戦前より昭和50年代に閉山となるまで、中山の原石一筋を仕入れて操業されておりました丸市商会様の持つ原石より切り出されたもので、休業期間を含め少なくとも四十年は眠っていたものです。薄くなっておりますが側面等にマルカの判も確認できるものも多いです。

 このたび、直接主様より、わたしの誂えた石と等価トレードという形でお分けいただきました。一つ一つひのきの台にそれぞれの形を掘り込む形で砥石を鎮座させて下りますので厚さは測定できません。あくまで台の上端から砥石の面まで計測したものと解釈ください。更に側には、研磨を掛け鋸跡を消し、層の成り方を明瞭とし、存分にご観覧できるよう、非常に丁寧な切り出し方であり、丸市商会様の中山への想いの深さが偲ばれます。類似品に戸惑い、偽りなき確実な生まれ所にこだわる方や力ある石をお探しの方にとっては千載一遇の機会です。とかく良い石で熟練工に渇望される石であることは確かですが、地を引きがたく人を選びません。人当たり良き広い門戸をも併せ持ちます。

偽り無く中山より出でた石として、責任を持ってご案内させていただきます。


 美しい加工の石という評価には時折悩まされます。

裁断法に関しては、



  • チップのまるのこの跡が付いている物が良い。

  • 40年代初頭頃までの全鋼のまるのこの跡が付いているものが良い。

  • 層のなり方が観察できる、つるっと磨きが理想。

  • 手挽きの弦鋸がいい。




 裏の処理は、



  • 皮けつ残しで!

  • 鍛え肌

  • 両面面付け

  • 原石まんまの凸凹ゴロゴロ





    皆様のご意見の程頂ければ、お手間と相談して品質本位、容姿端麗な砥石を誂えていく励みとさせていただきたいところです。

    よろしくおねがいします。
     

































鋸目も磨いて消してます










丸市印の御箱

 










光りつけて台付けまでなさります。

木裏を使うがミソ



 


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