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2008年01月13日 Category : 砥石

 今日は、伊予の砥部の上尾に上り、今までの300Kg単位ではすぐなくなってしまいますので、1トンほど白い原石を集めに上がりました! 今年は早々によい硬さの人気の手で揃えました。 持って帰れませんから、トン単位で配送という形で取り決めも捗り、増産できそうです。 しかし、袋に入れるのが形が歪なだけにナカナカうまく入らぬので、次回からは伊予に挽き場を作って製品目方で持ち帰る算段です。 1馬力くらいの電動機で作ってみようかと思います。 木造・100Vで機動力と利便性を重視。
 
ここにこさえます。ボロボロ薪ストーブあり
陶芸用のおへや。 乾燥室。

 砥部近辺では、いろいろな鉱物が出ます。 なんと石炭・銅もでます。
山主さんがぼそっと「そうじゃ糞石があるんじゃ!」 と、この緑青色のなんともきれいな石を出してくれました。
綺麗に積層になり鏨で美しく開きます。 鍛えはつりも良く掛かり硬さも色々です。 「おおおぉ!これは!?」とわくわくしながら、三丁取り敢えず製品にしてみましたが、どれもさっぱりです。
 硬さと触感は、仕上げ砥石と遜色ありませんが、面白いほど研磨力なしです。 側面も層の成りこそ品格漂うわくわくするような顔色ですが、砥石にしても糞石でした。 糞石という言葉は、砥部の限られた地域でのみしかつかわれない石の呼称かと思いましたが、伊予の山岳地帯の方々の人が皆この呼称を使います。
広い範囲で、緑青色の綺麗な層状で板に成った石が確認できます。 とにかく、伊予では非常に糞石がメジャーな石である事には驚きです。 殆どは、カチカチの石なのですがしばしば、よく水を通し比較的柔らかな石があって、それが冬を越すたびに凍て割れを繰り返し、小さくなりながら泥になっていきます。 それが、畑の中から出てきたりしますがまったく気にせず放置状態です。 丁度、畑にまく肥やし糞のように日がめぐれば消えてなくなるものという意味合いで、糞石というらしいです。 林道を切り開いて、糞石を撒けば直にぬかるんだ舗装となってとても困るし、地盤に糞石を多く含めば地滑り多発地帯でどうしようもない土地になると聞きます。 糞石はあればとても困る本当の意味で煮ても焼いても食えない糞な分、肥やし糞の方が土地が肥えるのでよっぽど使える糞だということです。 残念ながら砥石にしても糞なようです。

標本を作る際に、糞石を一枚入れておくとまともな石のありがたさが身にしみるとは思います。 底辺を知るという意味合いでは、本当に糞なだけに糞石はばっちりです。 糞石に踊らされて悔しいので、今月は標本組を作ってみます。 思い出も出来ますよ。 踊らされてみたい方が現れることを希望します。

糞石露頭
糞石の原石 いろいろな硬さがあります
製品としました.が...
礎石となってしまっている糞石もあります。
まともな緑色の石と見分けがつきませんから、時々紛れている事があります。
一番上の石がアウト!手で触るとぼろぼろと崩れます。糞石です

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