砥石の挽きお肌
The mark left various cutting edges.
天然砥石の挽きお肌色々。
奥殿の巣なし巣板の弓鋸で挽いたもの。
鋸のお写真どこかに行きました。探しておきます。
二人一組で挽くやつです。
一日のうちで何回も焼いて、鍛えて刃を付けてゴリゴリやってました。
裏と表の両方より挽いているのが解かります。
砥石の開祖の時代より、戦後まもなくまで採用された挽き方だそうです。
今思えば、眩暈がします。
このお肌ものは今ではトンと見ません。
中山の黄板
全鋼丸鋸挽き。
焼きは甘めで、叩いてアサリを振り出せる程度まで甘くしています。
よって、じきに切れやんでしまい、挽き場には目立て専門職が常時待機していました。
1馬力750回転程度で2尺丸が尺丸程度になるまで使い倒していたのです。
戦後しばらくより、昭和の40年代後期程度まで大活躍。
チップソーとは異なる独特の挽きお肌です。
全鋼鋸挽きのお肌に、磨きをかけて平滑にしたもの。マルカの中山のお肌。
とってもお手間かかります。
高島の一般柔らかなもの。
チップソーのお肌。石ちゃん[ishichan]三倍希釈塗布済み。
昭和後期より現代のお肌。
チップの周速度、磨耗度、石の硬さと厚さ等によりピッチ間隔が変って見えます。
これで、僅かながら石の概ねの硬さなどが予見できます。
大平巣板。
ダイヤで挽いたお肌。石ちゃん[ishichan]三倍希釈塗布済み。
超高速回転でムフフです。
いい時代になりました。
原石は、二億年位前に前らしいじきに、赤道で積もったものから出来ているらしいので、年齢は似たようなものでしょうが、砥石として迎えられた時代によって、挽き肌の軌跡は変ってきます。
そのあたりも楽しんでください。
裏面にある鍛え肌の砥石もメッキリ減りましたが、私はなるべく鍛え肌で仕上げてみたいと思っております。
よろしくお願いします。
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コメント
お疲れ様です中岡先生!
調子いかがですか?!
先週末はこっちも雪がバリバリ降りまして やばかったです!! 泊まり込み出張仕事も来週の月~水で終わりそうで 一息つけそうです。
中岡先生は大工仕事を最近はやってないですか?やりたくなりますか?!
来月末に 三木ハードウェア祭りin名古屋2008というのがあるのですが どのような方(鍛冶屋さんなど)が来られるかわかりますか? 見に行きたいと思ってます。
去年購入した新田シュンシュン巣板の薄板が1ミリ程使ったら 前より ど硬くなってきました これはいい傾向ですね!!
ヨロシクお願いしますm(__)m
Posted by Keny at 2008.02.12 22:58 | edit
お疲れ様です。
ことしはよくふりますね!
イベントものは、若手の鍛冶屋さんはみな行くと思います。
大工仕事は、小屋刻みとか、製材ならしたいです。
すみつけ・彫刻は寒いので困るので、あまりやりたくないです。
必要なときに呼んでいただき、いつでも首切ってくれてOK。私も忙しくなったらいつでもすっぱ抜けるというお約束でないと大工さんはシマセン。18時になったときに常用で、ヘロヘロ。受け取りでしたら立てなくなる程度まで頑張っちゃいます。
よろしくお願いします
Posted by なかおかです at 2008.02.12 23:21 | edit