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2008年02月13日 Category : 砥石

ずいぶん前なのですが、首都圏の刀工兼研ぎ師をされていらっしゃる方より、関東のとあるところの凝灰岩頂きました!
ところがこの子は、非常に頑固堅物で、お手上げ状態で放置していたのです。
本日いつも私の超硬工具に対する無茶な要求を、文句も言わず誂えてくれる仏様のようなお方より、ス~パ~刃物があがりましたので、早速料理してみました!

こりゃ、原石というより原木です。年輪状になってます。
日本は火山列島で、薩摩に近いところから凝灰岩として、備水・伊予・三河・下の画像の関東のものと連なります。
生地に関して考えてみると、薩摩に近いほうがより大きくなっていると思います。細かい火山灰は遠くまで届くのでしょうから当然かと思われます。

やはり仕事は、道具奈何です。サクサク切れます。感動的!
見た目は伊予砥蟻の木ですが、まったく異なるかたさと肌触り。シダ模様の入り方までそっくり!
First impressionでは、カチカチツルツルで駄目かな?と思いましたが、刃を当てると使えます。
仕上げ砥石のかなり目の細かいほうの部類に入ると思います。
かなり鏡面になっちゃいます。

凝灰岩が、京都の仕上砥石である泥岩(粘板岩)の地位を揺るがすようなものが、探せば出るかもしれません。
備水砥・伊予砥・三河砥全て同じ場所で産す木目模様と白いものでは圧倒的に白いもののほうが、砥石として生地の細かいものが多くでるので、ここでもそれが当てはまるとすれば、コリャタマランかと思います。

 

the_northest_ashstone_.flv the_northest_ashstone video by mifuqwaiわ~ぃ

雪が解けて春になれば、御東行脚してみたくなりました。とさ
 

 

 

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コメント

●仏に出会った気がします
なかおか様

『地獄で仏に・・・』からジャンプしてしてまいりました。
むじな男です。

さっそくですが、この石、本当にすっごいですねぇ・・・・・!!

刀工兼研ぎ師の方から頂いたということは・・・・・しかも、番手細かくほとんど鏡面に研げてしまうということは・・・・・刀剣用三河の中~細名倉相当の性能と考えてよろしいのでしょうか??

関東でこんな石が採れるとは・・・風の噂に聞いたことはありましたが、噂は本当だったのですね・・・。
富士鳩さんの蔵砥、恐るべし!! です。

この石はたぶん非売品なのでしょうが・・・・・なんとなく、なかおか様の御東行脚のカバン持ちをしたい気分になってきました。

白い系統など、また新しい石の発見があったら、ぜひ教えて下さい!!

他にも、ポコ鑿(あれって、バイオリン鑿に似ていませんか?)とか、コメントしたいこともありますが、もう眠くて限界なので、この辺で。

大人気なく興奮してしまい、おさわがせしました。

またよろしくお願いします。



●こんにちは
関東むじな男様
なかおかです。
これが、かつて何砥石として呼ばれていたのか?雪が解ければあたってみたいと思います。
しかしとにかく硬く、伊予並みにお芋型で産しますので、挽くのが嫌です。
私自身は、手持ちはありません。
ただ、色々な場所の原石をわざわざ送っていただき挽かせて頂く機会があって、ありがたい限りです。
生地に関しまして、三河の知識も経験も0なんで挽いたり、刃を当てて学習してみたいです。
三河から見てどうか?というところも気になります。
ぽこのみはバイオリンのみです。
私どもが使っていたときは、そのような正式名称さえ知らなかったので、卑猥な呼び方で呼んでというか、適当なもんです。

よろしくおねがいします

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