伊予砥の蟻の木そっくりな関東のカチカチ凝灰岩はすごいかも
ずいぶん前なのですが、首都圏の刀工兼研ぎ師をされていらっしゃる方より、関東のとあるところの凝灰岩頂きました!
ところがこの子は、非常に頑固堅物で、お手上げ状態で放置していたのです。
本日いつも私の超硬工具に対する無茶な要求を、文句も言わず誂えてくれる仏様のようなお方より、ス~パ~刃物があがりましたので、早速料理してみました!
こりゃ、原石というより原木です。年輪状になってます。
日本は火山列島で、薩摩に近いところから凝灰岩として、備水・伊予・三河・下の画像の関東のものと連なります。
生地に関して考えてみると、薩摩に近いほうがより大きくなっていると思います。細かい火山灰は遠くまで届くのでしょうから当然かと思われます。
やはり仕事は、道具奈何です。サクサク切れます。感動的!
見た目は伊予砥の蟻の木ですが、まったく異なるかたさと肌触り。シダ模様の入り方までそっくり!
First impressionでは、カチカチツルツルで駄目かな?と思いましたが、刃を当てると使えます。
仕上げ砥石のかなり目の細かいほうの部類に入ると思います。
かなり鏡面になっちゃいます。
凝灰岩が、京都の仕上砥石である泥岩(粘板岩)の地位を揺るがすようなものが、探せば出るかもしれません。
備水砥・伊予砥・三河砥全て同じ場所で産す木目模様と白いものでは圧倒的に白いもののほうが、砥石として生地の細かいものが多くでるので、ここでもそれが当てはまるとすれば、コリャタマランかと思います。
雪が解けて春になれば、御東行脚してみたくなりました。とさ