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2007年06月02日 Category :

 チャーリーブラウンは、生まれたときに掛けられていた毛布を、大きくなっても手放さないでいます。
職人見習いホヤホヤボーイが苦労して手に入れた道具に対しても、同じようなことがいえるかもしれませんね。


かつて無名の鍛冶屋さんが、「せいぜい頑張り給え。」と柄なしの身のみで譲ってくださいました。見た目は安っぽい使い古した毛布と同じように見える道具です。しかしながら、私にとっては柄のつけ方や、突き方・叩き方を身に焼き付け、飯が食えるまで育ててくれた有難い道具です。
鑿は突くのみ・叩く鑿など色々な種類が必要ですので、とても揃える事は出来ません。
そこで、自分でいろいろ思案してなるべく一本の鑿で色々なところで使い回しが効くようにと寝食惜しんで考えるものです。
 


 叩く鑿一本でどこまでも突けますようにと願いをこめて、口金と柄と下がり輪が、材木にあたらないように、ひずみを取り直して、柄も作りました。
この鑿の柄は私がホヤホヤのときに頑張って据えた物です。
画像を見ていただきますと解りやすいのですが、穂を平面上に密着させて置いた場合、口金がスレスレで、下がり輪のところでなるべく隙間小さめにかわせているのが確認できます。
よって、これ一本で叩いて攻めることができ。更に突く時には、手が入る限りどこまでも突く事ができます。
柄は、二手で持って突けます様にと、6寸持たせてあります。
5寸と6寸では、このような理由で使いやすさに雲泥の差があります。
口金と材のなす隙間をご自分で記憶しておけば、真っ直ぐ一平面上に突く事ができているのか簡単に確認できます。
いうなれば、鉋の台が二線接地であることとなんら変わりありません。

軸のラインと、穂のラインと柄の芯が概ね平行になっておりますので、叩いても力が逃げにくく、突き易くなっております。ただし、地金を叩いて裏だしができない場合、刃先ばかり裏押しして、軸・穂・柄お互いの位置関係が大きくずれて来ますので、使い物にならなくなります。画像を見ながら想像して見てください、刃先ばかり下ろしていきますと、柄がしゃちほこの尻尾のように天を仰ぐようになります。(大げさな嘘です)
その点さえ留意いただけますと、勘が非常に伸びると思います。
私の場合、八分・九分・一寸4分を駆け出し鑿にしました。
一寸四分は八角の柄です。これは、例の追っかけ大栓継ぎ用の一寸角X尺の柄です。なんともおおちゃくさが滲み出ております。
全てを平行関係に近くしておけば、手カケヤでしばいてもメゲません。


 そのような経緯で、道具を多く買うことのできない駆け出しの方にお勧めということで、駆け出しのみです。 職人さんもこわばったプライドさえ持ち合わせていなければ、便利だと思います。
身が極上で忍耐する物であれば、叩いて突いての工程がこれ一本で完結できます。
鑿を持ち替える暇さえ与えてくれないという、仕事が捗る嬉しい鑿であることを意味します。
宜しくお願いします。



これは薄鋼神技 神治鑿の鋼入り方。砥ぎ・裏だし非常に楽。

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