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2008年12月08日 Category : 野鍛冶様

これだけは、先ず呼んでおいてください。

”白鷹 釘"でブログ内検索

先生のお住まいは、砥石山に近く、伊予砥と交換していただいたものです。
錆が浮いているのでお安いです!

白鷹興光先生 Shirataka 折れ釘白鷹興光先生 Shirataka 折釘 
折った背のところの肉も痩せさせずに付けているので打ち込みやすいのです。
白鷹興光先生 Shirataka 折釘
槌で瞬く間に延べていきます。
白鷹興光先生 Shirataka 天平型和釘白鷹興光先生 Shirataka 天平型和釘
天平型。頭は金床の角で叩き出すのです。
白鷹興光先生 Shirataka 鍛造鎹白鷹興光先生 Shirataka白鷹先生 Shirataka
八角形整形は、研磨整形でなく鍛造しっぱなしの整形法です。
手早く丁寧な仕事の裏づけです。神技の証明であると思います。

折れ釘や鎹の折れたところの背の肉が薄くならないように、予め棒状に鍛造する時の見越しで、肉を盛っておくのです。
古建築の屋根換えのときなど、折ったところの肉が薄く、破断してしまった鎹を良く見ます。
また、脚の外側は平行に鍛造整形してなおかつ、内側で外に絞るように鍛えてあります。
これが、鎹の脚の要所で打ち込み易く良く引っ張ってくれる鎹になる為の条件です。
これは、量産丸鎹にも言える事で、丁稚の時に建前の前の晩に一生懸命脚の向きの修正した思い出があります。
量が量だけに、たまったものじゃありませんでした。
白鷹先生の知恵を教授した鎹はそれはそれは打ち込むのが楽で、面白いほど引っ張ってくれます。

 打ち込む側も、打ち込む際に真ん中をM型に曲げてしまわないように、逆に張り勝手になるようによく考えて打ち込まなくてはなりません。
打ち込む場所は勿論、槌で叩く時の方向や力加減が重要になって来ます。
鎹の打ち方の誤りは、釘曲げの九倍恥かき、暇を出されるというのもあながち嘘ではないのです。

ありふれた金物である鎹は、何でもないような金物に見えますが、作り手と使い手に色々なことを投げかけてくれる金物でもあります。
白鷹先生の鎹を手に取り、自分が打ち込んでみる時の事を想えば、ちょっとした知恵が色々浮かんでくると思います。
ありふれた、何でもないような物に、大切なことは埋もれているのかもしれません。

イッチョどんなモンでしょう?1500円均一です

 

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