安平さんよりご報告3
納品物と翻訳仕事でおやまか机に缶詰状態です。
言い訳はさておき、本日もハフハフ状態にてご報告のお電話頂戴いたしました。
口金削っていよいよ最終的な鑿の旋盤仕事の段階では、先述のとおり材の硬さとか脆さが分かると聞きます。
バイト当てるととても硬いといった感想でありこのばあい、固定するための爪が滑ってから回りするそうなです。
しかし!みかんは爪がよくかかって滑らぬという事です。
爪の掛は、材の粘りというかしなやかさを推し量るよい手がかりということで、この二つの相反する性質を両立できる材は、あまり無いのです。
勿論柄材は両方必要ですから、みかんは最高という事になります。
しかも
目が積んでいて、美しすぎる木理
殆ど芯もちで
脂身で腐りにくく
濡れ手で触ると白樫のように変色するようなあくも出ぬ
といったお約束条件も全てそろいます。
柄自体は、
全体的に細身で
口金の面は小さくやや木彫様に近く
安平さんお得意の合わせ仕込みで
必ず安平刻印を打ってもらわにゃ
という要望で纏めて見ました
職人さんの名が刻まれた柄でナイト力も入らないだろうしどうしても納品物の流れ仕事にならぬようにという粛清のための刻印でもあります。
みかん=安平木工といったような感じで名が世に通れば、柄付け職人というなかなか気づいてもらえないような職にもあふれんばかりの日の光が当たるはずです。
私の段取りとして、三木では絶滅してしまった完全手打ちの下がり輪と口金をお願いしてあるので、それも併せて使っていただかねば、最高級の柄を目指すにあたって悔いが残るものと思いジタバタしているわけです。
しかし流石に転がりにくい四角い下がり輪は勘弁といわれちゃいました。
こめんなさい。
もうすぐお手本が届くはず。
わくわく。
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