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2007年06月24日 Category : 玄翁


  色々あって待つこと半年、お待たせしました。
せっかくの自由鍛造で誂えていただいているわけですので、福島さんに鍛造肌をそのまま生かして、製品としてほしいとお伝えしたのが始まりで、色々誂えていただいております。


福島さんも鍛造肌の作品を手がけてみたいという想いが以前からお持ちで、まさに渡りに船といったところでしょうか?快諾していただきました。
右の物は、にきび面といいましょうか、これは、常三郎さんの鉋頭の仕上げ技法を再現していただいた物で、おなじみ常三郎さんの鉋でご覧になったことがあるかと思います。
播州の職人さんの知恵を掛け合わせることで、どこにもないであろう面白い意匠の作品が出来上がります。


ただし、問題がありまして、一個ずつ異なる意匠異なる重さで本当によく福島さんの火造りしっぱなしの鍛造肌で!とリクエストがありますが、これにはまずあらかたの鋼材の径や形状に準ずる種類を持っておかねばならず、材のストックの問題がること。
次に、鋼材の価格が播州向けの多品種形状の物の価格が去年の今頃に比べますと約1.8倍となっており、在庫する体力が持たぬこと。
型抜き玄翁が需要の殆どを席巻する今日の状況では、今までトン単位の鋼材発注が100キロ単位となるわけで、更に厳しい状況へと拍車をかけているということになります。


最近の自由鍛造玄翁の価格が思いっきり値上がりしてしまうことに直結します。現に三条の有名どころも高騰です。


 そのような、自由鍛造玄翁を別注していただく場合の大きな障壁あるという背景上、1っこだけほしいという場合、納期未定かつ価格はとんでもなく跳ね上がるということで、現実的ではありません・・
出来るだけまとめて誂えていただくように努力しておりますが、鉄が高いことはどうにもなりません。
どの職種の方にもいえることだろうと思うのですが、どんどん手仕事の職人さんが住みにくい世の中になってしまうことは、非常に嘆かわしいことだと思います。


 

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