砥の粉必殺技
戦後まもなくまで操業しており、鳴滝=粉つきの水車小屋という風景で知られていました。
話戻しまして、いつも使っていただいている私が挽いた後の色々な石の粉なのですが、粒子が不ぞろいです。
研ぎ士様でさえ、水で溶いて上澄みを用いたり樋で流して比重選考法のようなことをして細かいものを拾っていたのですが、そんな事よりもこれ。
これを言うと、ちゃんと粉をミル挽きして売っている方にお気の毒なわけで、秘密にしていた事なのですが、伊予が良く出ており、私も粉であふれてきましたので、時が満ちたり!!ということでちょいとした小技大公開させていただきます。
これが発覚すると、、、砥の粉は荒れた粒であればあるほどいろいろな挽き具合のものができるということなので、使い道が広がるという事になります。
あぁ・・なんとも申し訳のない話です。
陶磁器製のすり鉢です。
125Φくらい。
かわいいお茶碗になる?今度は砥部焼きっぽく唐草描いてもらわにゃならんですね。
愛着もわく事でしょう。


使い方はか~んたん。
包丁の田中一之刃物製作所さまにもお使いいただいている天井の内曇巣板のチップ挽きの荒れた粉を小さじ半分くらい入れます。
結構粒子の大きさにむらがあるでしょう?
だからこのままでは、高級仕上の最終仕上には使えんのです。

15秒くらいやると、超粉々になります!!! 「もうおわりかいな?」と肩透かしを食らった気分です。
呆れる位粉々です。力も要りません。子供が張り切ってこなしてくれそうな仕事です。
ちょっと物足りない気持ちで一杯ですがこんなところで十分かと思われます。
鉢に微細粉末として張り付くので耳かきとかアイスの棒とかでかきとって欲しい量を取って使いましょう。
勿論ぬれたさらしや、消しゴムで直にとって、地肌を磨いても構いません。
真鍮の肥後の守の鞘とかはビカビカになります。
それで、すぐに砕けて粉々になるので、大きめの粒のものを入手していただきますと、あとはご自身の挽き加減で好きな荒さのものをおつくりいただくといった具合に、色々融通が利きます!!
伊予と内曇の粉を調合して粉にしたものはちょっと仕上がりが違うという意見をいただいたり、金盤とか硬い砥石に使う場合は、研削量重視か?傷へし鏡面化重視かによって、粉の種や砕き具合を変えていけるという事ですから、
- いろいろな種類の目粗な粉
- 鉢
- 調合や砕き加減を操る熟練度
一度ご自身の砥石ボックスに入れてしまうと、無いと物足りなく思うかも?
粉の供給もおまかせください。
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