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2007年06月24日 Category : 砥石

 去年のまだ暑いころ・・砥石屋さんとお話いていた中で、中山の浅黄は返品多く人気がなくて困った物でなんとかならぬか??という話をしていたのです。
確かに地を引いたり、針チクだらけで鋼まで甚大なダメージを及ぼす物が非常に多かったのですが、当時懇意にしていただいておりますダイヤモンド工具メーカ様に誂えていただいた、工具を試し使いにと、この浅黄の大判に面をつけてみたのが、浅黄人気の起爆剤になろうとは夢にも思いませんでした・・・

 梅が畑系の東物と呼ばれる砥石は、へき開性が強く、硬度に関係なく真っ直ぐすぱっと割れます。
ちょうど竹を割る感じをお考えください。
急所を探し、鏨をかけるわけです。
以外にうまく割れて、製品にすることが出来たのですが、今までの浅黄とはまったく違う物ができました。
これは浅黄であって、浅黄ではないのか?とも思うほど。

 今まで味わったことのない滑走感・研磨力・生地の細やかさ全て両立した物でした。
似た浅黄を追い求め、結果浅黄ファンとして賛同していただける方が多くなりました。
最近気づいたのですが、浅黄は銘木や宝石と同じく、切り出し方がむづかしいのではなかろうかと思います。
木材の場合は良く製材からやっていたので、アテを交わしたり、逆にうまく力の溜まる所に持って行ったりと勘と経験をちょろっと積ませていただきましたが、本口成り(本石)の名門の石であるほど、こういった結晶性というか方向性が顕著に現れていて、取り方しだいで屑にも・大極上にもなりうるということに遅れながら薄々気づいてきました。
宝石なども同じことで、カットの方向とか誤ると何千万がお釈迦になると聞きます。
本石の場合、鏨掛けに時間と持てる集中力全てを賭して挑むべきであると考えます。
とりあえず平面に近いところで面をつけるのではなくて、石のへき開方向を叩き台としてとり方を考えていきますと、確かに歩留まりは悪くなりますが、素直で砥石としての力をより引き出せたものが出来上がると信じてやまないのです。
試しに、良い石が取れた同じ原石から、何も考えないで見栄え第一につけやすいように面付けした物は、地金を引きやすかったり、研磨力が乏しかったり、研磨の方向により鋼までパラパラになる物など恐ろしい物が出来上がりました。


ちょっとむづかしい話ですが、宝石と同じく分子間結合の強い方向をまたがって面付けしますと、砥粒が剣山のようにそそり立っておりそれが比較的柔らかな地金に刺さって、嫌な感じになるのではなかろうかと思います。
だからこそ、面倒でも鏨を掛けて、結合の弱いところに沿って割って、面をつければ良かろうと思います。
本石の石で結晶性の強い原石ほど、銘木の製材・宝石のカットと何一つ変わらぬ心持で望むべきであると感じさせられました。これを、見習い君の太ちゃんに伝えたいのですが、「なんのこっちゃいな?」という感じでヤキモキです。
これで、跳ねなくても良い浅黄が出る確率が上がったと思いますがそれでも多くは跳ねており、その多くは雑味多く使い物になりません。


 画像の浅黄は、初めて浅黄のなかにはとんでもない物があるということを教えてくれた思いでもひとしおの浅黄です。良い原石を選定して積んである参の建からでもこれにあたうものは殆ど出ません。下のものは白すぎる浅黄・・・これ以外未だ見たことがありません。
浅黄はお手間を貪り、歩留まりが悪いのでどうか、高いぞと言わず、どうぞお手柔らかにお願いします。


280*185*33くらい


400*120*35-20 /3500gくらい


思いでいっぱいの2枚の浅黄ちゃん。200本以上砥石を持つといわれる、達人様の下へと、とうとう嫁がれてしまいました。無駄に大きくて邪魔だと感じていたのですが、探す為の手本としていた物が二枚もいなくなると寂しい物です。
大突・奥殿・菖蒲の硬い原石で頑張ってこれからも実験と勘を磨くことに力注いでいくつもりです。


 

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コメント

●Non Title
遂にお別れの時がきたのですね。およよ・・
いい目の保養をさせて頂きました。
●お手本が~
ないと困るので、切れ端を下さいとお願いしてみるつもりです。太ちゃんが原石を探す場合も便利なはずです。
売れたら、同じ物出せというお問い合わせが来ますが、難しいです~。

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