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2007年08月21日 Category : 砥石

最も良く市場で見かける砥石は、何と言っても高島だと思います。良くこれに正本山と判子突かれているのを見かけます。
正本山=最高級の石として名を馳せているのですが、高島もそれに乗じることが出来るよさがあるということになります。
歴史背景も加味し正本山の相応しい定義は、やはり梅が畑地区である中山・奥殿・大突・菖蒲の石を指すべきだと思うのですが。最近では石なら何でも正本山です。
高島がそれに乗ずることが出来るほどのよさというのは、誰にでも扱いやすいというところだと思います。
人口の半分である女性の方に一番喜ばれる砥石でもあります。
柔らかめで、研磨力もあり、刃当たりの判定範囲がとても広く、点接触や線状接触で砥がねばならない包丁などには特に喜ばれます。
もう一点、層の成り方が非常に明瞭に出ております。
鏨を入れると、綺麗に面が出てきます。ヘキ開性は正本山の石以上に明瞭で、また整然とした板状に成った石は紛れも無い正本山の石の条件の一つです。
ここだけに着目するのであれば、正本山を超える石かもしれません。

勝負が早いので、料理人・大工など各本職の方にやはり一定の高い評価を得ているものだと思います。これで刃をつけて、最後に梅が畑の硬くて生地の詰まったとっておきに乗せるというのが定石であるといっても過言ではありません。
仕上げに取り掛かる上で、いかなる仕上げ方を目指そうとも、高島の柔らかめの物には出番があるといえます。
動画をご覧になれば確認できますとおり、大平の柔らかめと少し異なる曇り方を見せます。
イヤラシイ曇り方という表現が最もあてはまると思います。
そこが退屈さを呼び、この石は絶対一本は欲しいけれども、これだけでは満足できないかと思います。
10年以上共にした奥さんの様な石という表現がぴったりで、浮気の野望がメラメラ燃えてきます。
ないと困るけど、あれば飽きて他をあたりたくなる。そんな石です。天然砥石で初めての一本として選ぶのでしたら、高島はとてもお勧めできます。
中岡が、ヘキ開性と柔らかさをふんだんに活用して、出来高を沢山揚げる事が出来ますので非常に価格を勉強させていただくことが出来ます。よろしくお願いします。


天井巣板



 高島天井巣板は、極軟質でよく下ろします。水持ちもよろしく、その分戸前一般より好感触。

中砥の傷の癒えが早く、砥幕厚く粘りありますので、刃当たりの判定範囲が広くご覧のような役物刃物の繋ぎおよび仕上げとして、非常に重宝できるものとして考えております。


takashima_sharpening2.jpg image by mifuqwai


キング#1,000からチョイチョイ研いだもの。

かんたんにこの程度まで癒えてきます。




takashima_sharpening3.jpg image by mifuqwai


1分くらい力抜いて、砥幕の上で滑走させるように研ぎこむと、生地が砕けより細やかに美しく仕上がってきます。

プロフェッショナルの刀剣研ぎ師様にお試しいただいております。

どの程度の段階でお役に立てるものなのか楽しみですね。




takashima_sharpening1.flv takashima_sharpening_tenjyousuita video by mifuqwai


出丸の研ぎこみでは、平面の砥石に対して刃を回転させながら研ぐだけで、じきに良い当たりが付いてきます。

この研ぎには少々技術を要するところですが、使いごたえと応用範囲の広さをも兼ね、存分にそれを引き出す楽しみもあるというもの。


深層高島巣板


 山の下のほうから出る敷き巣板。

銀灰色からオレンジ色系統等含水で美しく発色するもの多く、皮けつも東の石に似るもの多く、層の積み方も整然たる物が有り、ス無しの巣板が基本。

かためながら、どうがんばても地金を引きませんので、人気の原動力としての多くを担います。


硬めで生地が非常に一手で揃い、研削力・滑走感良好と三位一体で評価高く、高島の花形。

東の取って置きの石の一つ前に挟み込む使い方が最も多いようですが、これ単体でも切れ味は良く引き出せます。

極稀に、烈硬・烈細もでます。

裁断する鋸は火を噴き、全てに於いて鏡面世界となるほどの生地の細やかなものも誂えたことがあります。




takashima_sharpening.flv takashima_sharpening_honsuitashikisuita video by mifuqwai


深層の中でも、中硬クラスかと思います。

蓮華の種のような赤い針も確認できます。これは無害。


 


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