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2007年08月23日 Category :


納期大きく遅れましたが、50yrs+スウェーデンアッサブK120古鋼付けのドン亀印の追入れ鑿が出来上がりました。
母材鉄の純度も高く、炭素量も1.2%辺りのかなりのハイカーボン!!
白二は1.0%あたりです・・
このK120は半世紀近く古いものでのロットで、この鋼に関して最も詳しいであろう伊予鍛冶白鷹先生に私が帰った際にお伺いしたところ・・・

焼入れ特性は素晴らしくとても良く入るが、不安定な残留オーステナイト / (wiki)が全体に散らばり硬いマルテンサイトの組織へと時効硬化する傾向が大きく、比較的短期間でより硬くなり、同時に鋼自体の体積も縮みますので、鋼が露出している側へこごんできます。他の鋼材と違い、びっくりするほどよくこごみますので、サブゼロ処理(浸冷処理)などの工程を増やしてあげることで焼戻し前にマルテンサイトをできるだけ稼いでから、安定化させることが出来、手間をかけた以上にすばらしいものができるとの事です。先に焼戻しをすると残留オーステナイトが安定化してしまい、後のサブゼロ処理でもマルテンサイトになりにくくなってしまいます。
脳みそが燃えてしまいそうな難しいげなこと?とおもいましたが、鉄の鋼の組織としてマルテンさんの占める確率が高くかつ、安定させていればナイス!ということとして理解しておけばよいのでしょうか??

 鋼側にこごんできますと、槌で歪みをとることができません。鋼は引張りには滅法弱く割れてしまうのです!地金側の歪みは容易に直せます。
鋼側に歪んでくるのは、鋼の強さをいうなら良い傾向かもしれませんが、刃物として使うにはチョット困ります。多少なら裏押しを加減するなどで解決できますが、限界という物があると思います。
何故だか?どうしてだか??首都圏の今は亡き超有名な鍛冶屋さんが大昔にこの鋼で誂えた小刀がありましたが、
先生にやりと微笑み曰く、「ほれ、これが時効硬化じゃ。まるぅ歪んでしもうていかまいが?試作で送ってきよったけんど、こいつが暴れることをやりはじめのころは知らんかったのよぉ。」とのこと。
飄々のほほんとしていますが先生には、いつも度肝抜かれます。。

 実は何本か、あり得ない歪が出て柴野さんにやり直しをお願いしたことがあるのですが、これで謎が解けました。「考えられへん歪みで、柴野さん適当でやっとるのかいな?」とおもったこともありましたが、手元に届いてから大暴れしたということがもっとも考えられる原因であろうかとおもいます。
このことをお伝えして、
全てはサブゼロのためスーパーマーケットに走って頂き、頑張っていただきました!今は手軽に冷材が手にはいるよき時代ですね。

出来上がるのはいつも遅いドン亀です。しかし、とうとうサブゼロまで辿り着き更に良い物へと進化したと思います。白鷹先生のよき助言と柴野さんのガッツに感謝です。
よろしくお願いします。

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