錆実験
春先から実験していたものです。
同じように黒い肌が付いていたものでしたが、このように差が出てきます。
右は大阪市内のお寺のもので戦前昭和18年に屋根替えしたさいに、野隅木に刺さっていた、かすがい。
左は、江戸期以前の釘を纏めて固めたもの。
銅板の上において、野ざらしにしておきました。
これで、自然界にあるときとくらべ随分早く時計を回す事ができます。
かすがいをどのようにして、時代を見分けたかといいますと、話が長くなるので又の機会にでも。
異種金属が接したまま、濡らしますと何時もの何倍も錆びやすい金属が錆びて、その分錆びにくいほうの金属はそのままを維持できます。
金属のイオン化傾向の違いで起こる現象で、この傾向が大きいと錆びやすいということになります。
亜鉛より鉄。鉄より銅が錆びにくく、船体に貼る亜鉛ブロックが良き例です。
木炭で還元された和鉄は純度が高く、何度も折り返して鍛えて有ります。変わった形で混在する酸素原子のちからもあり錆びにくさがどうだとか耳にした事がありますが、良く意味が分かりません。
リン・硫黄が少ない鉄は錆びにくいという例として、みれとれるものだとおもいます。
何でも取敢えず実験です。
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