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2007年10月07日 Category : 砥石


この日は、午後から削ろう会にお邪魔して、大突の良いものと新田を販売させていただきました。
勿論、例の玉鋼鉋の件もこの日いらっしゃった田斎さんにお伝えしておきましたが、もう少し研ぎへしてみようと思います。
時間を掛け、苦労して誂えになったものですから、こちらも相当時間を掛け苦労して使い倒すべきでは?と考えております。
結果を出すのには時期尚早かもしれません。
 大突は、同じ原石から一気に取ったもので個人的にいい感じのものが取れたと思っております。
大小六丁取りましたが、こいつだけ北方の先生用においてあります。
後は完売!ありがとうございます。
明らかに刃を当てていいなと思っていただける物は、このような場で試し研ぎしていただける環境であればすぐ売れて行ってしまいます。


 さて、寒いところにいらっしゃる先生へ。仰せの通り、120巾で取れるだけロングで誂えました!
サイズは 120x370x60 ほぼ正角で皮ケツつきです。 6.8Kg!
ご覧になってまた御連絡ください。
むっちゃ硬いけど地金は引きにくいものです。      

120x370x60_6800g_ozuku1.jpg image by mifuqwai120x370x60_6800g_ozuku4.jpg image by mifuqwai120x370x60_6800g_ozuku3.jpg image by mifuqwai120x370x60_6800g_ozuku2.jpg image by mifuqwai
120x370x60_6800g_ozuku5.jpg image by mifuqwai単体では、チビットしかトクソ出ません。ほぼ鉄粉です。
120x370x60_6800g_ozuku6.jpg image by mifuqwai
おしっこにいって帰ってくると、鉄粉が良く酸化して錆色になります。
細やかな生地のものに顕著に起こる現象です。

1103.jpg image by mifuqwai
地金は、〆気味の錬鉄


1109.flv ohzuku_sharpening video by mifuqwai
撮影の方向間違いました・・・ご覧のとうりとても硬いです。


1113.flv Ohzuku_with_Iyo_white_star_nagura video by mifuqwai
伊予の白星で名倉としますと、伊予の方ばかり削れてしまいます。
このトクソの上では研磨力は上がりますが、生地はその分荒れて曇った感じの仕上がりになります。
砥粒自体に角が立たず、砕けが早いので、深い条痕はのこさず、名倉の働きとしては、比較的荒い生地での砥幕を生成して沢山刃を下ろすところから始まり、砥幕自身の生地が小さく砕けながら、刃につく条痕も巧く浅める様な研磨が実現するのでは?と考えております。
伊予の大きな特徴としてかなり粘り気のある砥幕となり、研ぎ感向上、地引きの防止、刃当たり向上とムラなき研磨が実現しやすいと思います。
動画で確認できる通り、ザクザク下りているのがわかります。
他、とても嬉しい何ともいえないモチモチ研ぎ感が発現して参ります。
こればかりは動画を以ってしてもお伝えできないのが残念!!
見た目より、条痕の深さが浅く、後の研ぎが大きく捗りそうです。


1112.flv iyoto_rust_remover video by mifuqwai
この日の試し研ぎ用の鉋の裏です。
ジタバタで、お手入れせずおきましたので、何とも罰当たりな錆錆です。炭素鋼なのでいちころです。
粘りある砥幕かなにかが、功を奏しているのか?ムチャクチャ錆が取れます!!
白星の粘りある伊予砥は、刀剣関係や古い道具の手入れがお好きな方に錆見抜きと下仕上げ砥石への繋ぎとして抜群の評価を賜っており、嬉しい限りです。
基本は、鋤き取りの条痕の方向と同じ方向でこするといいかもしれません。


小さい伊予砥の方もこのようにいろいろ使えると思いますので、お引き立ての程宜しくお願いします。


 

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