誰でも出来る包丁の研ぎ方について考えてみまスタ
《れっつとらい》
まずは、イキナリ答えから!
全ての種明かしはこの一枚の画像にあります。
このように置いた場合、まな板などに刃先を引っ掛け刃の研ぎ面がまな板と平行になるよう、新聞紙や布巾をおいて調整します。
上から見るとこんな感じ。お手手で押さえます。水気をたっぷり与え、
まな板の上と刃先で、米粒砥石コメドさんを往復させる感じで使えば・・
ご覧のように、刃先に綺麗に砥石が当たって、刃がついてしまいます。
どちら様が、挑戦しても同じような仕上がりになると思います。
まな板が良き定規となります。
難しいと思われるような事の弱点を突き崩し、如何にして多くの方が「これ!やってみよぉ!」と思えるように紐解く事。
これも、天然砥石を扱わせていただき世に広め、存続を望むものの責務だとおもいます。
簡単でしょ?
思いつくまで、2ヶ月寝ずに考えました。
《手研ぎの刃持ち》
簡易研ぎ器の牙城を突き崩します。
刃と平行、切り込む方向と平行に研ぎを行うと、条痕(研ぎ跡の傷)も同じ方向に出来ます。
刃先の極切れるところが磨耗すると、切れにくくなります。
砥石と手で研ぐと、当然直角の条痕が出来ます。これは丁度ノコギリのようになって、刃先の極切れるところが磨耗しても、条痕はずっと残っていますので、食材の繊維がここに引っかかり、長い間良好な切れ味が発揮できます。
第一発目の切れ味は、及ばないかもしれませんが、切れ味の維持の点ではかなり優位に立てると思います。
《錆び取り・名倉・金盤のお供&more》
1.2分水をつけて擦るだけで!!これ、同じ包丁です!スーパー錆び取りフラッシュです。
錆び取りとして、非常に使えるもので古来からの文献にありますとおり、刀や包丁の研ぎや・錆び汚れ取りに良しとされます。
紙やすり等は、人工研磨粒で角張っており、深く細い条痕を残し、そこを錆び脚としてしまいますので、今後非常に錆びやすい状態になります。
天然砥石伊予砥は、研磨粒の砕けが早く、鋭利な深い条痕も作りにくいので、次回のさびのつきやすさが大きく異なってきます。
この砥石もピンクオレンジの伊予砥で私のお気に入り。
色と模様の多さでは、どこの砥石にも負けませんよ。
(参考)対錆び鋸の記事。
勿論、金盤の上で擦って、GCの代わりとしてください。
条痕浅く、砕けが早いので広い研磨粒番手範囲を保守します。
名倉としても良し!です。
鍛冶屋さん、刃物屋さん、各刃物プロの研ぎ師等多くの方々に伊予砥を使っていただき、評価を得ております。
漆芸や彫刻で磨きや下地仕事でも使われるそうです。
- 包丁は毎日使われ、老若男女問わず最も多くの方が触れる機会の多い、親しみのある刃物であると思います。
持ち主にとって生活の一部をになう道具であり、 価格や、銘にとらわれず、日々を共にする中で思いいれもまたひとしおであると思います。
どんなに切れる刃物でも、切れ味は次第に鈍り、錆びたりもいたします。
どんな方でも、本当は初めて手にしたあの日の切れ味を覚えていることでしょう。
どんな方でも、本当は出来る事なら自らの手で手入れをし、刃物の力を引き出せるようありたいと思っている筈です。
刃物は買って使うだけでは、満足ではありません。手入れがとても重要で不可欠です。
より永く使っていただくために、刃物・砥石・知恵の三位一体で提供させていただきたいと思います。
刃物を研ぐという行為は、突き詰めるととても難しいものである事は確かです。
しかし、多くの包丁研ぎや手入れを託していただき、私なりに感じる事としまして「むずかしい」が先立って研ぎ物への敷居が相当高いものであると思い込んでいらっしゃると 言う事もまた否めないのではないでしょうか?
実際コツと工夫を凝らせば、誰でも簡単確実に研ぎ物を楽しみ、切れ味を引き出す事が出来るという喜びを感じていただけると信じて止まないのです。
人類の文化は、石を割って作った刃物である石器に始まり刃物の文化の進歩とともにあることも確かな事だとおもいます。
切れ味を求める事は、長い歴史の中において果てしない人類共通のサガであるかもしれません。
私なりに、「何が難しくて研ぎものへの敷居となっているのか?」「いかにして砥ぎ物の門戸の間口を広く深く、魅力的に魅せる事が出来るのか?」悩み考え、ヤングな奥様からマダム。果てはお子様に到るまで、研ぎものに挑戦していただき、ちゃんと切れ味という結果で帰って来る様な方法を御提案させていただきます。
- 飛鳥の時代より1200年の日本最古の歴史を持つ愛媛県伊予産の小さな伊予砥のコメド型を用 いた方法ですから、手にしたその日から挑戦していただく事が出来ます。画像にあるような形のものです。
- 生活道具としての適正価格内で、手に取る方々の人生の多くの機会で永く活躍できるよう、思いを込めて伊予の砥石とその活用法を御提案させていただきます。
研ぎ物は、切れ味が引き出せるようになると、間違いなく実に楽しいものです。
刃物文化を唯一持つ事を許された人類の本能そのものに訴えかけてくる何かがあると言っても過言ではなかろうかと思います。
心を落ち着かせたり、精神を統一する媒体としても役に立つものだと思います。
どんな方でも持っている、色々な形の愉しみの種が研ぎ物を介して何かしら芽吹く事をとても楽しみにしています。
- コメドとは米砥。米粒みたいな小さな砥石を言います。伊予砥を裁断、製品とする際に親しみを込めて呼ぶ遊び心ある規格名のことです。
- 最後に良い刃物とは、人を選ばず扱う事ができ、かつ手入れにおいても同じ事が言えることで、より一層多くの人々に愛され、末永く使っていただけるものであるということもまた、言えるのではないでしょうか?
兎角包丁は、愛される刃物として人々の衣食住の食に係る最良の環境に属する物と思います。
よろしくおねがいします。
コメント
お世話になります。
ブログの研ぎ方拝見して、指が危ないかな
と思います。
天然砥石使う前は下記HPの武田刃物さんの手持ち砥石を使っていました。
簡単な手持ち砥石で安全に研げます。
武田刃物さんはご存知かと思いますが。。。
http://shop.niimi.okayama.jp/kajiya/index.html
これの天然砥石版作られたら面白いと思います。青砥と高嶋あたりの組合せが良いかな?
サンサイズより小さい物、米砥でいけると思います。
PS
この親方がデパートに販売に来た際、お話しする機会がありました。天然砥石とナイフが趣味の方で、砥石問屋さんの裏話をお聞きできました。
面白い方です。
Posted by なったばかりのヘーベリアン at 2007.10.31 20:59 | edit
へーべりアン様
有難う御座います。
確かに、怖かったです。
それで成の厚めのものを作るようにしました。
しかし、見た目に恐ろしいので、棒にシリコンか何かで貼った方が賢いですね。
丁度ヒノキの落ちが沢山あるので、一つつくってまましょうか・・
よろしくおねがいします
なかおか
Posted by なかおか at 2007.11.02 22:01 | edit